北海道次世代半導体産業立地推進連携会議の初会合が28日、道庁で開かれた。千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」で次世代半導体製造拠点を建設中のラピダス(東京)の円滑な整備に向け、国、道、地元の千歳市などの関係機関が情報共有を図り、効果的な取り組みを進める会議。道が26日に策定した「北海道半導体・デジタル関連産業振興ビジョン」(2024~33年度)の内容を確認したほか、ラピダスが25年春の試作ライン稼働、27年の量産開始へ向けて「順調に工事は進んでいる」と拠点整備の進捗(しんちょく)状況を説明した。
鈴木直道知事や横田隆一千歳市長、岩永正嗣北海道経済産業局長らのほか、ラピダスの石丸靖オペレーション企画部ディレクターもオンラインで出席した。
千歳市の横田市長は「昨年2月のラピダスの立地表明以降、当市では組織体制を充実させるなど、今年度は債務負担行為を含め120億円超の関連予算を計上し取り組んできた」と説明。また、「今年1月のラピダスの千歳事務所に職員を派遣するなど、今後もラピダスの操業に向け、地元自治体としてしっかり取り組む」と強調。特に周辺道路、半導体製造に不可欠な水の確保に向けた水道・下水処理施設のインフラ整備に力点を注いでいることを挙げ、半導体関連産業の集積に向けてはJR南千歳駅に近い柏台地区の国有地を活用し「新たな工業団地の開発を進めていく」と表明した。
ラピダスの石丸ディレクターは「昨年9月に着工して半年たったが、現在のところ建築はスケジュール通りに進んでいる」と説明。新卒採用にも触れ、23年度の卒業生は「工業高校から3人、高専から2人、大学・大学院から5人の計10人を無事採用でき、大変良かった」と述べた。
知事は「立地表明からおよそ1年。国家プロジェクトである同社の拠点整備に向けて、用水や道路などのインフラ整備や人材の育成・確保の取り組みを進めてきた。プロジェクトの進捗は順調」と振り返った。道としては「ラピダスの立地をトリガーに、半導体の製造にとどまらず、研究、人材育成が一体となった複合拠点を目指し、その効果を全道に波及させていきたい」と述べ、策定した半導体ビジョンを指針として「各般の施策を戦略的に展開していきたい」とオール北海道で取り組む姿勢を示した。
















