苫小牧市 動物火葬場を廃止 経過措置で一時保管も

苫小牧市 動物火葬場を廃止 経過措置で一時保管も
死んだペットなどの動物を収容する木箱を撤去する市職員=1日午前9時45分ごろ

 苫小牧市は3月31日、老朽化した動物火葬場(高丘)を廃止した。今後は市内に複数ある民間のペット火葬施設などの利用を促すが生活困窮者向けの経過措置として、利用料金を積み立てられるまでの最大4カ月間、市がペットの死骸を冷凍保管し、一時的に預かる。

 市内から国道276号を支笏湖方面へ進むと、西側の丘陵部に見える細長い煙突が付いた動物火葬場。1日朝、市職員が敷地内に車で立ち入れないよう坂道の麓にチェーンを張り、廃止を周知する看板を設置していた。死んだ動物を収容する木製の箱も撤去した。

 これまで、犬や猫などペットの死骸は市民を対象に無料で受け入れ、週1回、炉で複数をまとめて火葬。今後、家庭でペットが死んだ場合は個々に有料の民間施設に火葬を依頼するか、自宅敷地内など所有地に埋葬することになる。

 死んだペットを市で一時的に預かり、生きていたら必要となった食費などを民間施設の利用料の積み立てに回してもらう生活困窮者向けの経過措置は来年3月31日まで。申請は、市環境生活課で受け付ける。

 ▽市内在住▽世帯全員が非課税者▽預貯金が少ない―といった条件すべてに該当しなければならず利用者には申請書兼同意書を提出し、最大4カ月以内に引き取れることを確認する。

 一時保管場所には旧火葬施設の業務用冷凍庫を使用。申請を受理後、死骸は飼い主と日程調整の上、職員が直接現地で受け取る。

 市は経過措置について公式ホームページや広報誌をはじめ、動物病院やペットショップなどの協力も得て周知を進める。

 動物火葬場は1978年12月に運用を開始したが、老朽化が進行。市は建て替えに多額の費用を要するほか、市内でも民間のペット火葬施設が増えてきた現状を踏まえ、2022年6月の定例市議会で廃止方針を示していた。

 市環境生活課によると、動物の火葬数は年間2700~2600匹程度で推移し、23年度は2月末時点で2286匹。猫が4割ほどと最も多く、犬も約2割と目立った。

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