道内企業倒産 2年連続で増 負債額も、価格高騰が影響 23年度 帝国データ札支店

道内企業倒産 2年連続で増 負債額も、価格高騰が影響 23年度 帝国データ札支店

 帝国データバンク札幌支店は、2023年度(23年4月~24年3月)の道内企業倒産状況を発表した。倒産件数は、前年度比25・2%(52件)増の258件となり、2年連続で増加した。コロナ禍が始まった19年度(201件)を57件上回り、16年度(268件)以来の高水準となった。

 負債総額も前年度比7・5%(23億5300万円)増の337億1700万円となり、2年連続で前年を上回った。

 業種別では、小売りが63件で最多となり、前年度から大幅(27件増)に増えた。これに建設(62件)、サービス(54件)、卸売り(32件)が続いた。

 倒産の主因別では、販売不振(180件)が全体の7割弱を占めて最多。業界不振(7件)と売掛金回収難(2件)を合わせて不況型倒産は189件だった。

 新型コロナウイルス関連倒産は65件発生し、負債総額は79億9100万円となった。

 倒産の態様別では、破産が249件で、全体の96・5%を占めた。この他、特別清算が7件、民事再生法が2件発生した。

 管内別では、石狩が112件で最も多い。これに渡島(25件)、上川(22件)、釧路(17件)、胆振と十勝(各16件)が続いた。日高は5件発生した。

 同支店では、23年度について「3年以上にわたったコロナ禍から感染症法上の分類が5類に移行されたことにより、経済活動の再開が本格化した年となった」と説明。ただ、円安の進行による原材料・輸入製品価格の高騰や、燃料価格の高止まりによる「コストプッシュインフレが企業業績や個人消費を直撃した」と分析。価格転嫁を図れず、コロナ禍により喪失した売り上げ回復に遅れ、実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が負担となる中で「倒産を余儀なくされるケースが見受けられた」と指摘している。

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 東京商工リサーチ北海道支社も、23年度道内企業倒産状況を発表。倒産件数は前年度比25・7%(55件)増の269件となり、2年連続で増加した。負債総額は298億1600万円となり、前年度に比べ2・7%(8億2700万円)減少した。

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