帝国データバンク札幌支店は、2023年の北海道・本社移転動向調査結果を発表した。北海道から道外へ本社または本社機能を移転した「転出企業」は20社判明。一方、道外から北海道へ本社を移転した「転入企業」は24社。この結果、転入が転出を4社上回り、2年ぶりに「転入超過」となった。
転出企業数は、前年(29社)から9社減少し、1990年の調査開始以降、13番目の水準。21年の31社が最多で、その後は2年連続で前年を下回っている。
転入企業数は、前年(20社)から4社増加。21年(36社)に次ぐ、過去2番目の水準となった。
転出企業の移転先は、東京都の12社が最多。これに大阪府と神奈川県、千葉県(各2社)が続いた。
転入企業の移転元も東京都(11社)がトップ。以下、埼玉県(3社)、新潟県、神奈川県、宮城県(各2社)の順。前年は実績がなかった大阪府、群馬県、茨城県、青森県からも各1社が転入した。
業種別では、転出企業は(1)サービス業(9社)(2)建設業(5社)(3)小売業(2社)、転入企業は(1)サービス業(11社)(2)小売業と卸売業(各3社)―の順だった。
売上高規模別では、転出企業は「1億~10億円未満」と「1億円未満」が共に9社で最多。転入企業は「1億~10億円未満」が10社で最も多く、これに「1億円未満」(9社)、「10億~100億円未満」(5社)が続いた。
同支店は、コロナ禍の時期にテレワークなどのビジネス環境が定着したことで、企業の「脱首都圏」の動きが続いていると指摘。北海道は首都圏と比較して「安いオフィス賃料や自然に近い住環境などを背景に、サテライトオフィスや本社機能の受け皿として注目されている」と説明。また、「主要な市場が道内にあることや、生産拠点が既にあるといったことも企業の転入背景にはある」と分析している。
ただ、総務省が今年1月に発表した23年の住民基本台帳に基づく人口移動報告では、北海道は転出者が転入者を上回る転出超過数が前年から拡大していることも指摘。企業の本社の転入出も「こうした動きと決して無縁ではなく今後、北海道においては転出超過となる可能性も考えられる」としている。
















