デジタル産業拠点形成へ 新たな「道総合計画」案示す 今夏に正式策定 道議会総合政策委

デジタル産業拠点形成へ 新たな「道総合計画」案示す 今夏に正式策定 道議会総合政策委
新たな「北海道総合計画」案が示された総合政策委員会=9日午後、道議会庁舎

 道は新たな「北海道総合計画」(2024年度からおおむね10年間)案をまとめ、9日の道議会総合政策委員会(赤根広介委員長)に示した。向こう10年間の道政の指針となる計画の「めざす姿」として「北海道の力が日本そして世界を変えていく 一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る」を掲げた。10日からはパブリックコメント(意見公募)を開始し、今夏に正式に策定する。

 「めざす姿」の実現に向けては(1)潜在力発揮による成長(2)誰もが可能性を発揮できる社会と安全・安心なくらし(3)各地域の持続的な発展_の3本を「政策展開の基本方向」の柱に据えた。

 (1)では、世界トップクラスの観光コンテンツを確立するほか、ゼロカーボン北海道を推進。再生可能エネルギーを活用した産業振興に取り組み、道内へのGX(グリーン・トランスフォーメーション)投資を促進。ラピダス(東京)の千歳市進出を起爆剤に、デジタル関連産業の一大拠点の形成を目指す。

 (2)では、新たな感染症に対する強靱(きょうじん)な体制づくりを進めるほか、将来にわたり安心できる地域医療を確保。子育て世代の経済的負担の軽減や、育児休業制度の活用促進、働き方改革など職場環境の整備も推進する。

 (3)では、大規模自然災害から道民の生命・財産を守るインフラの充実・強化や老朽化対策を推進。白老町のアイヌ文化復興発信拠点「ウポポイ」の誘客を促進するほか、鉄道やバスなど地域交通の維持・確保、公共交通機関相互の連携を目指す。地域の可能性を広げるDX(デジタル・トランスフォーメーション)も推進する。

 計画案ではこの他、政策による目標達成状況を分かりやすく客観的に表すため、半導体関連企業の出荷額やスタートアップ(新興企業)の創出・集積数など、計108の指標も設定した。

 新たな総合計画は、現行計画(16~25年度)に代わるもので、不安定な国際情勢や社会・経済の大きな変化を踏まえ、前倒しして策定する。10日から1カ月間、パブコメを実施した後、鈴木直道知事の付属機関「北海道総合開発委員会」で最終案を審議。6月上旬に同委員会から答申を受け、6月中旬に道議会総合政策委員会に報告し、今夏に正式に決定する方針だ。

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