延べ3万人に入浴機会提供 能登半島地震の被災地活動終える 陸自道内部隊

被災地で風呂を提供し、地元住民と交流する隊員(陸自北部方面隊提供)

 陸上自衛隊北部方面隊(総監部・札幌市)は9日、能登半島地震の被災地支援活動を終えた。1月から延べ96日間にわたり、石川県の七尾市、穴水町、志賀町で入浴支援を展開。隊員延べ約600人、車両同約250両を派遣し、被災者同約3万人の心身を癒やした。

 陸自としては被災地支援を継続中だが、道内の部隊は活動を終えた。派遣期間は1月5日~4月9日で、このうち現地の活動は1月10日~4月4日。北部方面後方支援隊(恵庭市)が主力を担い、第7師団(千歳市)、第2師団(旭川市)の各後方支援連隊などが参加した。派遣は長期間のため第6陣まで及び、1日当たり最大120人が現地で活動した。

 各部隊は陸自の装備「入浴セット」を持ち込んで支援を展開。ライフラインが寸断された被災地で入浴機会を提供するため、大きなテントに浴槽を設営した。心身ともに温まってもらおうと、北部方面後方支援隊は「ふくろうの湯」、第7後方支援連隊は「すずらんの湯」など屋号を設け、隊員らは被災者に寄り添うことを心掛けながら風呂を提供した。

 9日は道内最後の第6派派遣隊を務めた、北部方面後方支援隊(小薗井明裕隊長)の第101全般支援大隊長山田貴史3佐ら約50人が島松駐屯地に帰隊。恵庭市の横道義孝副市長ら地元関係者も駆け付ける中、同僚ら約100人がのぼりや横断幕を手に駐屯地内の通りに並び、到着した車両に「お帰り」「お疲れさま」とねぎらいの声を掛けた。

 小薗井隊長は「長期間にわたり、厳しい環境の中、誠心誠意絆の心を持ち続け、被災者に寄り添った真心の込もった支援に徹した」と被災地支援に当たった隊員を評価し、被災者に対して「ひとときの癒やしを得ていただき、派遣隊員との交流で絆や元気を取り戻し、復興に向けて一歩一歩確実に歩み出されていると思う」と願っていた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る