内外情勢調査会苫小牧支部(宮本知治支部長)の4月懇談会が10日、苫小牧市内のホテルで開かれ、日本銀行札幌支店の岡本宜樹支店長が「北海道を取り巻く金融経済情勢」と題し講演した。岡本氏は世界の経済情勢に触れた上で「日銀短観では、北海道の業況は全国と同水準にまで改善している」と述べた。
岡本氏は、道内の個人消費はスーパーやコンビニエンスストアが好調で、観光も円安の影響でインバウンド(訪日客)が増加しコロナ前の水準まで戻っていると指摘。公共工事が北海道新幹線工事などで過去最高となる一方、住宅投資は資材高騰の影響で持ち家やマンションの分譲販売が落ち込んでいると説明した。
ラピダス(東京)の千歳市進出を機に半導体関連産業の集積を目指す北海道について、「九州に比べると(現在の)集積がない北海道には伸びしろがある」と強調。「投資額を何とか自らの利益にするために、キャッチアップする(追い付く)努力が必要」と説いた。
岡本氏は東京出身。90年4月に日銀に入行。仙台支店長、金融機構局上席考査役などを歴任し2023年5月から現職。
















