苫小牧市は今年度、出産後間もない母親の心身のケアや子育て支援を行う「産後ケア事業」を拡充させる。事業を受託した民間の助産師が相談者の自宅や助産院で悩み事を聴いたり、授乳、沐浴(もくよく)といった育児の手技を伝えたりする。これまでも最大2時間のサービスを利用できたが、今年度は最大6時間の支援メニュー「通所型ロング」を新設。相談対応や育児指導に加え、食事の時間をゆっくり取ってもらうなどし、心身のリフレッシュを促す。
市の産後ケア事業は少子化対策や育児環境の整備を目的とした国の補助事業を活用し、2016年度にスタート。育児を手伝ってくれる身内がいない人や授乳、沐浴、おむつ交換などに不安を感じている人、産後の体調不良に悩んでいる人などをサポートする内容で市が委託した助産師が母子の自宅を訪問する「訪問型」と、母子で助産院に来院する「通所型」の2パターンある。
23年度は「かわい助産院」(緑町)と「のどか助産院」(拓勇東町)に委託し、基本1時間、最大2時間の「訪問型」「通所型」サービスを展開。延べ812人(前年度比83人増)の母親が利用した。
利用者アンケートでより長い時間の利用を希望する声が多く寄せられたため、市は今年度開院する「助産院なりママ」(柏木町)に委託し、最大6時間のメニュー「通所型ロング」を新設。産後4カ月未満の人を対象に、助産院では食事も提供する。育児相談などに加え、休息やリフレッシュに活用してもらいたい考えで、8月19日開始を予定している。
従来の「訪問型」と「通所型」の対象者も産後7カ月未満まで利用できる。今年度に入って出産した人については、同1年未満まで。
各支援メニューを組み合わせ、最大10回まで利用可能。料金は支援メニューや回数によって異なり、1回当たり1000~4500円となっている。非課税世帯や生活保護世帯には減免措置もある。
市は産後ケア事業の拡充に加え、今年度に入り母子健康手帳の交付を受けた人向けに産後の健康診査の助成金支給を従来の1回から2回に増やす。助成額は上限5000円で、2回の健診が必要と医師が判断した人が対象となる。
市健康支援課は「道内の他の自治体と比較しても、苫小牧の産後ケア事業の利用は好調」と指摘。「さらに使いやすい内容になったので、より多くの人に利用してもらいたい。出産前からの相談も受け付けているので気軽に相談を」と呼び掛ける。
産後ケア事業に関する問い合わせや、出産・育児に関する相談は市健康支援課 電話0144(32)6411。
















