北海道財務局は22日、最近の道内経済情勢(4月判断)を発表した。総括判断は前回(1月判断)から据え置き、3期連続で「緩やかに持ち直している」とした。主要項目別では、雇用情勢の判断を引き上げる一方、生産活動については下方修正した。
先行きについては、「雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待される」としながらも、「物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある」と指摘している。
主要項目別では、個人消費は「乗用車販売減少の影響が見られるものの、緩やかに持ち直している」と前回から判断を据え置いた。企業からは「物価上昇の浸透から、節約志向は少しずつ薄れてきており、消費者マインドがやや上向いていると感じる」(スーパー)、「インフルエンザや風邪対策の感冒薬への需要が高まった」(ドラッグストア)などの声が上がっている。
生産活動は前回の「弱含んでいる」から「弱い動きとなっている」へ判断を引き下げた。下方修正は昨年1月判断以来、5期ぶり。企業からは「中国でEV販売が好調なことから、中国向けガソリン車の需要が落ち込んでおり、全体としては生産が減少傾向にある。その減産幅が拡大している」(輸送用機械器具)、「ホタテは中国の禁輸の影響があるものの、アメリカで拡大販売している。国内でも販売促進の効果が出ている」(食料品)との声が寄せられた。
観光は、来道客数、外国人入国者数が共に前年を上回っており、前回に引き続き「緩やかに持ち直している」と判断した。企業からは「2月までは好調が続いていたが、3月以降は週末や大型連休も稼働率が低く、厳しい状況となっている」(宿泊業・飲食サービス業)との指摘が出ている。
雇用情勢は、人手不足を背景として企業の求人意欲が高い状況にあり、前回の「持ち直しつつある」から「緩やかに持ち直している」へ上方修正した。判断の引き上げは昨年1月判断以来、5期ぶり。企業からは「即戦力となる中途採用については申し込みがほとんどない」(小売業)との声が上がっている。
この他の設備投資、住宅建設、公共事業、企業の景況感、企業収益の5項目の判断は前回から据え置いた。
















