苫小牧郷土文化研究会(斎野伊知郎会長)の2024年度総会が21日、市美術博物館で開かれ、今年度の事業計画を決めた。総会後は「苫小牧のルーツ 中山久蔵と中山平三郎」と題した特別講演会もあり、市民らが知識を深めた。
総会には、会員33人が出席。斎野会長は年々会員数が増え、郷土史への関心の高まりを感じているとし「知恵を絞り、喜んでもらえる事業を展開していきたい」とあいさつした。
24年度は一般市民も参加できる事業として、8月25日に市内在住のハンターで作家の黒田未来雄氏を迎えた第42回市民公開講座「獲る・食べる・生きる」を開催。10月20日には三笠市博物館などを巡る市民歴史探訪ツアー「三笠ジオパークと石炭産業の歴史」を実施する。
特別講演会は北海道の稲作の父と呼ばれた中山久蔵と、その養子で苫小牧の発展に努めた平三郎の隠れた功績がテーマ。苫郷文研会員で、中山家の子孫の古川寛武氏(38)が講師を務めた。
久蔵は道南より北での稲作は不向きとされた明治の初め、耐寒品種「赤毛」の栽培に成功し、道内に普及させ寒地稲作の祖として稲作の礎を築いたと紹介。平三郎については「寺院がなくて困っていた住民のために有志と共に中央院を築いた」などと、子孫ならではのエピソードを披露し、参加者をうならせていた。
















