日胆圏らの企業 業況悪い44% 苫信経営見通しアンケート 昨年からは改善

日胆圏らの企業 業況悪い44% 苫信経営見通しアンケート 昨年からは改善
各企業の2024年業況見通し

 苫小牧信用金庫(小林一夫理事長)は、東胆振や日高などの取引先企業を対象に実施した、2024年経営見通しのアンケート結果をまとめた。回答した236社のうち、自社の業況を「悪い」と答えた企業が44・1%の104社に上った。ただ、前年の調査と比べて12・6ポイント改善し、地域企業の業況見通しは回復しつつあることが分かった。

 同信金の景気動向調査は昨年12月、本店がある苫小牧市や、札幌圏を除く支店所在地の白老町、日高管内、千歳市にある取引先の製造業や小売業、サービス業など282社を対象に行い、回答率は83・7%だった。

 調査結果のうち、▽やや悪い▽悪い▽非常に悪い―の「悪い」のほか、「普通」は前年比5・9ポイント増の39・8%(94社)、▽非常に良い▽良い▽やや良い―の「良い」は6・7ポイント増の16・1%(38社)だった。

 「良い」から「悪い」を差し引いた業況判断指数(DI)はマイナス28・0で、前年調査と比べて19・3ポイント改善した。

 「良い」と回答した業種別の内訳は、次世代半導体製造ラピダス(東京)の千歳市進出を受け、不動産業が36・4ポイント増の45・5%と高かったほか、製造業が12・0ポイント増の28・6%、運輸業が12・4ポイント増の23・5%と回復した。

 一方、「悪い」と回答した業種別の割合では、多い順にサービス業が53・3%、小売業が51・7%で5割を超え、依然として厳しい見通しが続いている。

 また、全業種に聞いた業績が上向く転換点の見通しについては、「見通しは立たない」の回答が最多の39・8%(94社)で2・7ポイント増えた。

 ただ、「すでに上向いている」が4・1ポイント増の13・1%(31社)、「(業況上向き転換点が)6カ月以内」が1・5ポイント増の6・8%(16社)と、それぞれ増加した。

 価格動向の設問では、「販売価格」について、「緩やかな上昇(10%未満)」が最も多い47・5%(112社)、次いで「変わらない(一進一退など)」が38・6%(91社)だった。

 「仕入価格」についても、多い順に「緩やかな上昇」が60・6%(143社)、「変わらない」が20・8%(49社)。企業が今後も一定の物価上昇を見込んでいる現状が浮き彫りとなった。

 同信金は「昨年からは改善傾向」としつつ「仕入れ価格の高騰や円安などの影響があり、先行きは不透明なところがある」と話している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る