宿泊税導入へ 道の地域説明会始まる 札幌市皮切りに 事業者から異論も

宿泊税導入へ 道の地域説明会始まる 札幌市皮切りに 事業者から異論も
宿泊税導入に向け開始した道の地域説明会=22日午後、札幌市中央区のかでる2・7

 法定外目的税「宿泊税」の導入を目指す道は22日、札幌市を皮切りに地域説明会を開始した。5月20日まで全14振興局管内の19市町で開催予定。計4回開いた有識者懇談会の議論をまとめた「新税の考え方」を道が説明。初回の札幌会場では、「なぜ宿泊事業者が徴収しなければいけないのか」など事業者側から異論も出された。

 「新税の考え方」では、段階的定額制を導入。1人1泊100~500円を徴収する。内訳は「2万円未満の場合100円」「2万円以上5万円未満の場合200円」「5万円以上の場合500円」。1年当たりの税収は約45億円。税収の使途としては、北海道観光の高付加価値化、観光サービスと観光インフラの充実・強化、危機対応力の強化、本道観光の振興を図る施策に要する費用に充てる。

 非課税事項では「修学旅行その他学校行事に参加する者及び引率者」を明記。また、条例の施行後5年をめどとして「社会経済情勢の推移等を勘案し、この条例の規定について適時、検討の機会を設け、その結果について必要な措置を講ずる」としている。

 初日の札幌会場は、2部制で実施。午前の自治体向けは札幌や北広島など4市の担当者、午後からの宿泊事業者向けには札幌を中心とする21事業者が出席した。冒頭、小田桐俊宏観光振興監が「まだまだ詳細を検討しなければならない。率直な意見を」とあいさつ。上野修司観光事業担当局長が「新税の考え方」の概要を説明した。

 宿泊事業者からは、「先行自治体(東京、大阪、京都など)はどのように徴収しているのか」など徴収事務に関する質問や意見が相次いだ。道は「いずれも特別徴収義務者の宿泊事業者にお願いしている」とし、交付金は「導入当初5年間は、先行自治体と同等程度の交付を想定」と説明。具体的には「2.5%を基本に、導入当初5年間は3%程度を考えている」と述べた。事業者からは「人手不足の中、3%では疑問が残る」との意見も出た。

 また、「新型コロナウイルスで大きな影響が出た宿泊事業者は、まだコロナ禍から回復していない」「なぜ宿泊事業者だけ頑張って徴収しなければならないのか。疑問に思う」との声も上がった。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る