3月に東京都美術館で開催された第60回記念全国学生書道展で、苫小牧市内の書道啓心社(沖田啓峰代表)に所属する菅原美桜さん(11)=日高富川小6年=が小学の部の大賞に輝いた。高校の部では、同社所属の八木若菜さん(16)=北海道栄高校2年=が毎日新聞社賞、成田優香さん(16)=苫小牧工業高等専門学校2年=が金剛峯寺賞にそれぞれ選ばれた。
文化勲章受章者の書家、故金子鷗亭氏が創設した創玄書道会主催の幼児から高校生までが対象の書道展。2023年度は1万143人から計1万9828点の応募があった。成績発表は2月に行われ、受賞時の学年はいずれも一つ下。
小学の部は1万1951点の中から大賞4人が選ばれた。菅原さんは、父親の章峯さん(44)が同社の師範として教える姿を見て、自分も「頑張ってみたい」と小学3年生から本格的に学び始めた。
作品は半切4分の1のサイズに「星の研究」と力強く書き上げ、3度目の挑戦で初の受賞となった。「びっくりしたけど、とてもうれしい」と喜びをかみしめ、「もっとうまくなりたい」とさらに意欲を燃やした。章峯さんは「字を書くのが好きで、家でも丁寧に書いていた。私は取れなかった大賞に選ばれ、本当にすごい」と感心していた。
応募数が4171点に上った高校の部では、毎日新聞社賞(17作品)に八木さんの「刺史上輕車都尉丹楊縣開國侯眞鄕以淸」、金剛峯寺賞(9作品)に成田さんの「請工鏤石造此弥勒像一區願牛橛捨於」が選出された。2人とも半切サイズの出品は初めてで、100枚以上の練習を重ねたという。昨年12月には、通常の教室とは別に同社が開いた錬成会に2人も参加し、技術を磨いた。
八木さんは「今までで一番いい賞」と感激しながらも「さらに上の賞も目指したい」と力を込める。成田さんは「書道をずっと続け、他の展覧会にも挑戦したい」と意気込んだ。
指導に当たった同社の鈴木紅藍事務局長は「これまでの先輩たちの姿に刺激され、次の世代が頑張っている。自身のスキルアップも図って、若い人たちの育成に努めたい」と語った。





















