駅前再生の機運醸成 市、にぎわい創出事業今年度も充実

駅前再生の機運醸成 市、にぎわい創出事業今年度も充実
苫小牧駅前周辺の再生に向けたシンボルストリートのにぎわい創出事業=昨年12月、市道駅前本通り

 苫小牧市はJR苫小牧駅周辺の再開発を見据える中、まちかなのにぎわい創出を並行して進めている。市民の声を取り入れる「パブリックミーティング」やシンボルストリートのにぎわい創出など、2023年度に初開催や初展開した事業は好評だった。市は今年度も既存イベントの連動などを通し、まちづくりに関わる市民を増やし、駅前再生に向けて機運醸成を図る考えだ。

 市は23年度、地域への情報発信や人材発掘の場として、「パブリックミーティング」を計3回実施した。一般市民をはじめ、イベント関係者や女性起業家ら、各回20人前後が参加し、まちづくりや中心市街地について意見を交換したほか、実際にまちなかを歩いてニーズや課題を共有した。

 今年1~2月には中心市街地をイルミネーションで彩る「とまこまいシンボルストリートテラス」を展開。3商店街振興組合の若手経営者25人も団体「チーム駅南」を結成し、イベントに協力するなど新たな動きも出た。昨年12月には市道駅前本通りを歩行者天国にしてプレイベントも開くなど、中心市街地のにぎわい創出を図った。

 また、昨年8月には民間事業者が主催する野外音楽フェスティバル「活性の火」やグルメイベント「うまいっしょ!とまこまい」、特産品直売会「まち市」、「とまこまい百縁商店街」を同時開催。四つのイベントを「まちフェス―夏―」と総称し、周遊を促すことで各会場の入場者数の増加につなげた。

 市未来創造戦略室は「地域を巻き込むことで、主体的に取り組んでくれる市民が増えた」と手応え。市は今年度もパブリックミーティングの継続、既存イベントの連動や充実を検討している。行政や企業とまちづくり活動を行う市民や民間団体の間に入るコーディネーターとして、専門家らでつくる組織を今年度中に立ち上げる予定だ。

 市が駅周辺ビジョンに基づいてまとめた基本構想では、今年度中に旧サンプラザビルの内部調査や再開発を担う民間事業者の公募、25年度に基本計画の作成、26年度以降に建物の解体を計画している。旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオの課題解決はいまだ見通せないが、同室は「ハードができた時にそのエリアで活動してくれる人がいるかが大事。目を向けてもらい、動き出すきっかけを創出していけたら」と話す。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る