「ホッキでかいぞ ホッキでかいぞ 苫小牧」でおなじみの苫小牧ホッキ音頭。苫小牧市のよさこいチーム兆朔(きざし、浅野徹也代表)は、20年以上にわたって市民に親しまれてきたが近年、発表機会が減っている同音頭を次世代に継承しようと、熱心に練習を重ねている。5月4、5両日、海の駅ぷらっとみなと市場(港町)で開催されるイベントでの披露を皮切りに、各地のステージで演目の一つとして踊り続けていく考えだ。
ホッキの水揚げ量日本一の苫小牧市を象徴する音頭を作ろうと、まちづくりについて考える市民サークルのメンバー、高野幸康さんが2000年に音頭づくりを構想。まちが発展する様子を大きく育つホッキで表現した歌詞を制作した。当時苫小牧ウインド・アンサンブルの指揮者だった鳥越浩一さん作曲、日本舞踊に取り組む秋田さとみさんの振り付けで02年、「苫小牧ホッキ音頭」を完成させた。
軽快なリズムの曲調に合わせ、ホッキ貝や樽前山、ハスカップ、ハナショウブ、白鳥など、苫小牧を象徴する言葉が歌詞に並ぶ。波や舟ををこぐしぐさなど、子どもから大人まで踊りやすい振り付けとなっている。
高野さんによると、これまで苫小牧漁業協同組合女性部や市内の舞踊サークルなどが、とまこまい港まつりや地域のイベントなどで披露してきたが、新型コロナ禍などでここ数年は発表機会が激減。「”オールとまこまい”で作ったホッキ音頭が、このままではなくなってしまうのでは」と不安を抱いていたという。
そんな中、踊りを通じて人々に笑顔と元気を―と活動してきた兆朔が2月、ほっき貝資料館(港町)の館長を務める高野さんを訪ね、「自分たちのステージでホッキ音頭を踊らせてほしい」と申し出た。
高野さんは「若い人に興味を持ってもらえ、とてもありがたい」と快諾。全面協力を約束した。
その後、メンバーは高野さんから教わった振り付けの習得に励み、今月9日、のぞみコミュニティセンターで練習成果を披露。小学生メンバーも笑顔で生き生きと踊る姿に、高野さんは「音頭誕生以来、子どもたちに踊ってもらえるのを夢見ていたので、本当にうれしい。兆朔らしさを生かし、ホッキ音頭をこれからも進化させてもらえれば」と期待を込めた。
「兆朔」は5月4、5の両日、海の駅ぷらっとみなと市場で開かれる「海風縁日」で、ヨサコイの演舞と合わせてホッキ音頭も踊る。ステージは両日、午前11時からと午後1時からの2回を予定。ホッキ音頭のステージは、観客参加型で行う考えだ。
浅野代表は「熱い思いで生まれたホッキ音頭を後世に残せるよう、観客を巻き込みながら踊りの輪を広げていきたい」と意気込んでいる。
















