堀井氏降ろしにかじ切り 次期衆院選「応援できない」 自民苫支部

堀井氏降ろしにかじ切り 次期衆院選「応援できない」 自民苫支部

 自民党苫小牧支部(板谷良久支部長)は次期衆院選に向けて、堀井学衆院議員(比例代表道ブロック)を「応援できない」として、道9区(胆振・日高管内)の各支部長宛に文書を送付した。道9区支部は5月19日に支部長である堀井氏を抜きに臨時役員会を開いて今後の対応を協議する予定の中、苫小牧支部が新たな候補者の擁立を求めたもの。各支部間で温度差はあるが、苫小牧支部は「(堀井氏を)これ以上支部長として認めるわけにはいかない」と強く訴える異例の展開となっている。

 同支部は25日に「選挙区支部長について」と題した文書を送り、30日までに各支部に届いた。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件の影響が続く中、文書では、同支部が3月4日に▽後援会活動が停止状態に陥っている問題の解決策、後援会の再建について▽地元の支持者、有権者を回る活動を軽視し、手振り等を重視する活動スタイルの問題▽苫小牧、室蘭の人口集積地区の事務所閉鎖について―など、堀井氏の政治姿勢を疑問視する意見書を出したが明確な回答は得られず、不信感を募らせた経緯などを詳細につづった。

 文書によると、4月6日に同支部と堀井氏との間で持たれた会合でも、政治資金に関するおわびと説明に終始したとし、堀井氏が「意見書に回答したらマスコミに報道され、一人歩きして自分が不利になるので、答えない」と言及したことを明かした。これらの対応に同支部は「党の同志に対する話として不適切であり、極めて不誠実。マスコミと同列の敵であるかのように話した」と強く批判した。

 その上で「自分の最高の支持者である党員や後援会を信用して、真摯(しんし)に向き合わない姿勢は、独善的であり傲慢(ごうまん)な態度と言わざるを得ず、政治家失格」と断言。「堀井支部長の対応に心底怒りを覚え、これ以上(道9区の)支部長として認めるわけにはいかないという結論に達した」と説明。苫小牧市内の情勢についても「多くの市民から『堀井はだめだ』『もう応援しない』『候補者を代えろ』という厳しい批判が出されており、評価する声は全くない」とした。

 堀井氏は裏金事件で2196万円のキックバック(還流)を受け、党から「党の役職停止」1年の処分を受けたが、衆院選候補となる道9区支部長はそのまま就いている。苫小牧支部は文書で「道9区から政権与党の衆院議員をなくしてはならない」と主張し、「堀井支部長が反省して改めるならともかく、このまま選挙戦に臨むのであれば、到底応援できるものではない。一日も早く結論を出し、新しい支部長を選任し、次の選挙に臨むことができるよう、同志の皆さまのご理解をお願い致す」と各支部に呼び掛けている。

 ただ、各支部では温度差があるのが現状で、一部では堀井氏を支持する声も根強く、道9区支部役員会がある5月19日までに意見がまとまるかは不透明。板谷支部長は取材に対して「異例中の異例の事態。現職の応援をしないということで、われわれの立ち位置も決していい環境下とは思っていない」と説明し、文書に関して「決して(各支部を)先導しているわけではない」と話している。

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