苫小牧市旭町の一般財団法人ハスカッププラザ(理事長・沖一郎苫小牧市医師会会長)は、指定管理者を務める市まちなか交流センター・ココトマ(表町)の全面的な改装を進めている。多世代が自由に交流できる場を提供し、自然と健康になれる環境づくりにつながる施設を目指し、カフェや多目的ホール、活動室などを刷新。7月中旬にもリニューアルオープンを考えており、沖理事長は「駅前を活性化していきたい」と話している。
同法人は4月から指定管理者。市は指定管理者の交代を機に、同所を新たに「健康とふくしのまちづくり拠点」と定め、同法人はこの方針に沿って施設の運営方針や改装計画をまとめた。施設運営のコンセプトは、健康や福祉に関する事業を通した、中心市街地のにぎわい創出。年齢を問わず健康が学べて健康に触れる場、多世代が「集い」「学び」「くつろげる」場の創造を目指す。
改装の対象はカフェ(140平方メートル)、多目的ホール(255平方メートル)、活動室(73平方メートル)などで、総事業費は非公表。ココトマ南側のガラス壁面に新たに入り口を設け、カフェに直接アクセスできるようにするほか、カフェの床や壁紙を張り替え、カウンターにも席を新設する。
市保健センターを運営する同法人は、市民の膨大な健康情報を根拠に、医療に精通した専門職が指導・監修し、健康情報を発信していく考え。市民の健康状態の傾向を分析し、生活習慣の改善や心身が満たされるウェルビーイングのための講話、運動教室などの開催をはじめ、健康や栄養の講話、料理教室など、さまざまな取り組みを検討中。予防医学を主体に健康寿命の延伸を図るため、リニューアルオープン後に各事業を本格化させる意向だ。
さらに「健康は食から」の考えに基づき、新装するカフェでは保健師や管理栄養士が監修するスープやおにぎり、サンドイッチ、サラダなどのメニューを販売するほか、同センターで好評だった「健康弁当」などの開発も予定。夜も営業してクラフトビールやオーガニックワイン、「地産地消」を目的に地域の食材を使ったアラカルトメニューも提供していく。
また、電車が間近で見られる場所に「トレインビュールーム」を設け、キッズスペースも充実させるなど、さまざまな市民の満足度を高める。地元の農産品を販売するマルシェ、ファーマーズマーケットの実施や、キッチンカーの出店も計画している。
5月1日に一部改装を開始。工事中もキッチンカーで飲食メニューを提供し、施設一部をイートインスペースとして開放する予定で、沖理事長は「ココトマが市民に広く認知され、利用してもらえれば」と駅前のにぎわい創出に意欲。将来的には「駅周辺ビジョン」で俎上(そじょう)に載る仮称・苫小牧アーバンデザインセンターの機能を活用し、ウオーカブルなまちづくりのランドマーク的な位置付けも担う考えだ。



















