(3)詩や童話 題材に アート展6日開催 油絵や版画を展示

(3)詩や童話 題材に アート展6日開催 油絵や版画を展示
「どんぐりと山猫」に着想を得て描いた作品を手に来場を呼び掛ける田中さん(左)と大石代表

 市民グループ「メディアまちっくす」主催の「宮沢賢治の世界をアートする2024展」は6日、賢治が100年前に来苫し、宿泊した「富士館」があった場所の向かいに立つ商業施設で開催される。

 賢治の詩や童話に刺激を受けた苫小牧市内外のアーティストが油彩画、版画でその世界観を表現する企画展で2012年から実施。見応えのある作品群を毎年楽しみにする人は多い。

 今回はNHKの連続テレビ小説「らんまん」の制作で植物画を指導した日本画家船越大祐氏による水彩画や、平取町の版画家こだまみわこ氏ら17人のアーティストが、新作を含む約30点を発表する。

 市内山手町で飲食店を経営する田中麻衣さん(39)は賢治の童話「どんぐりと山猫」を題材とし、猫を中心に印象的な場面を色鉛筆画で描写。「物語を読み込み、愛猫の毛の流れを観察しながら描いた」と振り返る。

 企画展は賢治来苫100年を一つの区切りとし、12回目の今回を最後とする。メディアまちっくすの大石和美代表は「賢治が訪れた時代の苫小牧の写真も展示する。談話サロンを設けるので、賢治談義に花を咲かせてほしい」と語る。

メ モ

 6日~30日の午前10時~午後6時(水曜休み、最終日は午後3時まで)、苫小牧市表町3のファッショメールプラザギャラリー。観覧無料。問い合わせはメディアまちっくすの大石代表 携帯電話090(5985)1127。

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