新型コロナ5類移行1年、まちの変化と受け止め 苫小牧

新型コロナ5類移行1年、まちの変化と受け止め 苫小牧
5類移行後初の緑ケ丘公園まつりでステージ発表を楽しむ来場者ら=5日

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられて1年。苫小牧市内の観光地は大勢の人でにぎわい、学校現場や高齢者施設も日常を取り戻しつつある。一方、医療機関では引き続きマスクの着用が求められ、人の動きが活発になる時期の注意が必要なことに今も変わりはない。

観光地や飲食店

 5類移行後初となった今年のゴールデンウイーク。5月5日に緑ケ丘公園の金太郎池(清水町)周辺で開かれた緑ケ丘公園まつりには、前年の約2倍の1万1000人が来場。マスク姿の人はまばらで、ステージ発表を楽しむ観客からは「いいぞ!」「頑張れ」と大きな声援も上がった。

 植苗の道の駅ウトナイ湖は昨年3月のリニューアルオープンの相乗効果もあり、来館者数はコロナ禍前の水準に。陶祥教駅長(47)は「今後、外国人観光客が戻ってきたら、コロナ禍前を上回るのでは」と期待する。

 山手町の飲食店たなかのぴざやの田中麻衣店主(39)も「この1年間で店内で飲食する人は倍増した」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。

学校現場

 苫小牧ウトナイ小(児童数898人)は参観日に設けていた人数制限を昨年6月に撤廃。今年3月には5年ぶりに全校行事「6年生を送る会」を実施した。苫小牧東中学校(生徒数266人)は式典や学校行事での合唱の際のマスク着用を個人の判断に。外部講師を招いた学習も再開し、新倉順治教頭は「子どもの学びが広がった」と話す。

 苫小牧東高校3年の吉田新香さん(17)は「リモート授業や昼食時の黙食、学校行事の制限がなくなり、学校に活気が戻った」と笑顔。友人と気兼ねなく交流できるようになったことを喜ぶ一方、「遠隔授業の仕組みができたことはコロナ禍のおかげ」と指摘する。

高齢者施設・医療機関

 高齢者施設も面会や立ち入り制限を徐々に緩和した。ニチイケアセンター(光洋町)は昨年5月以降、家族との面会を再開させたほか、町内会の行事や市内で催されるコンサートへの参加など、入居者らの外出行事も復活。近藤香寿美センター長(51)は「試行錯誤しながら、職員一丸となってコロナ禍前に戻そうと奮闘している」と話す。

 勤医協グループホームコスモスとまこまい(しらかば町)は今年3月、音楽や踊りなどに取り組む市民を招く慰問活動を再開し、地域との交流を喜ぶ声が上がった。管理者の原田亜也さん(49)は「感染予防対策の業務負担も徐々に軽減されつつある」と話す。

 医療機関も入院患者への面会制限を緩和しつつあるものの、来院者へのマスク着用を求める動きは継続している。さらに4月からコロナ関連治療費の公費支援の特例措置がなくなり、「薬代が数万円になるので、事前に説明すると投薬を控える患者もいる」と高額な自己負担を懸念する医療機関もある。

市民は

 高丘在住の公務員川上昇一さん(60)は「病院など公共の場以外ではマスクを着用する機会は減った。休みの日は遠出することも増え、コロナ禍前と同じ生活になってきた」と実感を語る。一方、大町在住の主婦松﨑春実さん(81)は「外出時はまだマスクを手放せない。手洗いうがいも徹底し、旅行も控えている」と慎重な姿勢を崩していない。

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