JR北 4期ぶり黒字に転換 3月期の連結決算 コロナ禍前の水準に

JR北 4期ぶり黒字に転換 3月期の連結決算 コロナ禍前の水準に
2024年3月期の連結決算を発表する萩原常務(左)と木元財務部長=8日午後、札幌市北区のJR北海道本社

 JR北海道は8日、2024年3月期の連結決算を発表した。本業のもうけを示す営業損益は499億円の赤字となったものの、前期から72億円圧縮。事業活動のもうけを示す経常損益も111億円の赤字だが、前期より69億円改善した。最終的なもうけを示す純損益は33億円の黒字(前期は164億円の赤字)となり、4期ぶりに最終黒字に転じた。

 札幌市内の本社で、萩原国彦常務取締役、木元剛執行役員財務部長が記者会見し、決算内容を説明した。

 昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行し、札幌圏を中心に鉄道需要が回復。本業の赤字を穴埋めする経営安定基金の運用益が株高などで増加し、4期ぶりの最終黒字を確保した。

 売上高に当たる営業収益は前期比10.5%増の1477億円だった。中核の鉄道運輸収入は19.3%増の698億円となり、コロナ禍前の20年3月期の99%の水準まで回復した。北広島市に昨年3月開業したプロ野球北海道日本ハムファイターズの「北海道ボールパークFビレッジ」効果を受けたことや、インバウンド(訪日客)需要が回復し「空港アクセス輸送」が好調に推移。新幹線の利用状況も改善し、前期から113億円増加した。

 グループ事業の売上高では、土産店、コンビニエンスストア、スーパーなどの小売業が10億円増の238億円。ホテル業は25億円増の100億円。不動産賃貸業はJRタワー2館(ステラプレイス、アピア)の売り上げが過去最高となったが、札幌駅直結の商業施設「エスタ」と「パセオ」閉店の影響を受けて17億円減の192億円となった。

 営業費用は安全確保のための列車や線路の修繕費の増加などで3.5%増の1977億円。経営安定基金の運用益は7.2%増の315億円だった。

 25年3月期については、「エスタ」「パセオ」閉店による減収や人材確保へ向け賃金改善などに取り組むため、営業収益は1456億円、営業損益は583億円の赤字、純損益は80億円の赤字を見込む。

 一方、JR北単体の24年3月期決算は営業収益が16.5%増の849億円。営業損益が574億円の赤字(前期は639億円の赤字)。純損益は18億円の黒字(同180億円の赤字)となり、8期ぶりに最終黒字に転換した。

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