介護予防を重点施策に 厚真町 高齢者保健福祉、介護保険事業計画策定 「健康長寿のまち」実現へ

介護予防を重点施策に 厚真町 高齢者保健福祉、介護保険事業計画策定 「健康長寿のまち」実現へ

 厚真町は、第9期の「町高齢者保健福祉計画」と「町介護保険事業計画」を策定した。期間は2024年度から26年度の3年間。町内で高齢化率の上昇が予測される中、これまでの計画で取り組んできた介護予防と生活支援サービスの充実、地域の支え合いの体制づくり、要支援者に対する支援などを継続し、介護予防につながる施策や事業を進める。

 両計画は、00年度から3年を1期として継続的に策定している。

 第9期の基本理念は「『地域包括ケアシステム』の構築による”健康長寿のまち”の実現」。基本目標に▽地域包括ケアシステムの構築▽健康づくりと介護予防の推進▽高齢者の尊厳の確保▽安全・安心なまちづくりと高齢者の生きがいづくりの推進―の4項目を掲げた。

 施策の方向性には、在宅医療と介護の連携や介護予防・日常生活支援総合事業の推進、認知症高齢者対策の推進など12項目を盛り込んだ。重点施策にしたのは、「介護予防の強化推進」と「自立支援、介護予防・重度化防止などに資する施策の取り組みと目標」。数値目標として、介護予防ボランティア登録者数を、基準値とする23年度の24人から26年度は30人とした。認知症サポーター養成数(09年度からの累計)を23年度の410人から26年度に500人などと設定。各種施策に取り組むことで、目標値の達成を目指す。

 町では、町内の介護保険の被保険者のうち、65歳以上の第1号被保険者は24年度357人で、26年度には362人に増加すると推計。第1号被保険者の認定率は、26年度に22・1%になると見込んだ。また第1号被保険者の保険料の設定は、所得に応じて第8期計画の9段階から13段階とし、きめ細かくした。

 町は「これまでの計画で取り組んできた施策を推進し、町の実情に応じた地域包括ケアシステムを継続したい」としている。

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