白老町の地学協働コンソーシアム代表者会議(田村直美会長)は9日、2024年度の初会合を白老東高校で開いた。道や町、民族共生象徴空間(ウポポイ)、教育、商工観光関係者ら計24人が出席。同校を地域振興の核とし、地域で活躍できる人材を一致協力して育成していくことを再確認した。
同校は18年度、生徒が地域で学び、地域が学びを支える「地域学」を3年生の選択科目で開始。21~23年度は道教育委員会が進める北海道CLASSプロジェクト(地学協働活動推進実証事業)の推進校となった。同会議は22年度に設立され、地域学を道教委の事業終了後も継承していくことを23年度に確認。24年度以降は3年生だけでなく、全学年の総合的な探究の授業で行われる。
田村会長(53)は「つながりを持って共に地域をつくっていきたい」とあいさつ。同校の大木康弘校長も「互恵的かつ持続的に協働していく仕組みを充実させたい」、大塩英男町長は「若い人たちの力がなければ町の発展はない。しっかり支援したい」と述べた。
会議の中で、大木校長は地域での多様な学びを重視する「白東高ブランド」構想を紹介。「正解のない時代を生きる上で必要なこと」として校訓の「自彊(きょう)、聡明、礼節」に新たな意味も加え、学校を核とした地域づくりと地域で活躍する人材の育成を目指す考えを示した。
今年度の地域での学習は、町内のごみ拾い、文化施設の訪問、住民との調理や手話の体験、教育連携協定を結ぶ名古屋外国語大学の学生との調査活動など。町は魅力化推進事業費として同校に100万円を助成し、同校は生徒が地域で学ぶための交通費や体験費などに充てる。

















