北洋銀行は、2024年4~6月期の道内企業の経営動向調査結果を発表した。全産業の売り上げDI(「増加した」企業の割合から「減少した」企業の割合を引いた数値)は、前期(24年1~3月期)から9ポイント上昇してプラス・マイナス0となり、3期ぶりにマイナス圏を脱出。利益DIは11ポイント上昇したもののマイナス4と、3期連続でマイナス圏にとどまった。売り上げ、利益DIとも前期から反転したものの弱い動きとなっている。
売り上げDIの業種別では全8業種中、木材・木製品、鉄鋼・金属製品・機械、建設業、卸売業、小売業、運輸業の6業種が前期から改善。卸売業は食品卸、資材卸が改善し、13ポイント上昇した0となり、3期ぶりにマイナス圏を脱出した。運輸業は23ポイント上昇して27となり、大幅に改善した。
一方、食料品製造業とホテル・旅館業の2業種は前期から悪化。食料品製造業は38ポイント下降してマイナス28となり、11期ぶりにマイナス圏に転じた。ホテル・旅館業は7ポイント下降したものの28となり、全業種中、最も高い水準にある。
利益DIの業種別では木材・木製品、鉄鋼・金属製品・機械、建設業、小売業、運輸業の5業種は前期から改善。小売業は23ポイント上昇したもののマイナス10となり、3期連続でマイナス圏にとどまっている。
これに対し、食料品製造業、卸売業、ホテル・旅館業の3業種は前期から悪化。ホテル・旅館業は35ポイント下降したマイナス11となり、10期ぶりにマイナスに転じた。
全産業の24年7~9月期の見通しでは、売り上げDIは2ポイント改善して2となる予想。利益DIは今期と変わらずマイナス4となり、4期連続でマイナスが続く見通し。
企業からは「インバウンド(訪日客)は好調のようだが、札幌市内は全般的に4~5月の客室稼働率は芳しくない様子」(都市ホテル)、「価格転嫁は進んでいるが、売り上げ(受注)は低迷。長年取引のない顧客のアプローチと新規開拓を推進する」(鉄鋼業)、「売り上げの鈍化と仕入れ原価の高騰による利益の減少が懸念される状況になり、資金繰りの悪化が予想される」(食品製造業)などの声が上がっている。
調査は北海道二十一世紀総合研究所に委託。5月中旬~6月中旬に道内企業700社を対象に実施。394社から回答を得た。回答率56.3%。
















