日本競走馬協会が主催する国内最大のサラブレッド競り市「セレクトセール」は8日、苫小牧市美沢のノーザンホースパークで1歳馬の競りを行った。上場233頭のうち224頭を取引し、落札総額は144億9700万円で過去最高を更新。キタサンンブラック産駒の牡馬「デルフィニア2の2023」が1歳馬競りでは歴代最高額の5億9000万円で落札されるなど、32頭が1億円超えで取引される記録ずくめの初日となった。
価格はいずれも税抜き。1歳馬の競りとしては4年連続で過去最高を更新し、前年比8・5%(11億3200万円)増。落札率は1・2ポイント減の96・1%だったが、1頭平均取引価格は6471万円で、前年を約280万円上回った。「デルフィニア2の2023」は、当歳(0歳)馬競りも含めると、2006年の6億円に次ぐセール史上2位だった。
1億円超の取引数も歴代最高で、これまでの最多(21、23年の28頭)を4頭上回った。種牡馬別ではこの日最高値のキタサンブラックをはじめ、エピファネイア、コントレイルが1頭当たり平均価格も1億円超え。キタサンブラック産駒は他にも4億円が1頭、エピファネイア産駒は3億円超えが4頭も出た。
この日は国内外から購買登録者が訪れ、高額取引が決まるたびに共同インタビューが行われるなど、会場は競り独特の熱気に包まれた。今年も人気ゲーム「ウマ娘」で知られるIT企業サイバーエージェントの藤田晋社長は、1億円超えで4頭落札するなど注目を集め、中でも白毛のモーリス産駒の牡馬「マーブルケーキの2023」を1億9000万円で射止め、「活躍してもらって、縫いぐるみにしたい」と喜んだ。
今年も高額取引の中心となったノーザンファーム(安平町)の吉田勝己代表は初日終了後、共同インタビューに応じて「本当に驚き」と満面の笑み。同協会理事として「登録の人数も多く、新しい方もたくさん来られて、盛り上がると思った」と述べつつ「(同セール出身馬が)世界で成績を残し、良い馬が集まった。全体のレベルが上がっている」と強調していた。
















