SDM特需 ホテル、飲食店は歓迎 経済波及効果を期待

SDM特需 ホテル、飲食店は歓迎 経済波及効果を期待

 出光興産北海道製油所が4年に1度実施するシャットダウンメンテナンス(SDM)は、道内外から延べ11万人の作業員を動員するとあり、苫小牧市内の宿泊施設や飲食店は「特需」に沸いている。4年前の2020年は新型コロナウイルス感染症対策で、動員数を減らして外食も控えたため、実質8年ぶりの経済波及効果を期待する声は大きい。ただ、今回は工期が例年の6月から夏にずれ込んだことで、宿泊施設は夏のスポーツ合宿の繁忙期と重なり、対応に追われている現状もある。

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 ビジネスホテルモトナカノ(元中野町)は、7月から徐々にSDM関係の宿泊者が増え始め、12日から8月末までほぼ満室。例年の夏は、夏休みにオートバイでツーリングしようと来道する大学生などが利用の中心だが、同ホテルは「(SDM関係は)土・日や平日関係なく、長期間宿泊してくれる」と大歓迎だ。

 グランドホテルニュー王子(表町)も7~8月、工事関係者の団体予約を受け入れ。宿泊客全体の約3割を占め、同ホテルは「宿泊の日程が分かり、長期なのはありがたい」と喜ぶ。夏のスポーツ合宿や大会開催による利用と日程が重なるが、「工事関係者はシングル、学生はツインを利用することが多い。工夫して客室を回していく」と話す。

 一方、ホテル杉田(同)は20年のSDMで1日当たり最大40人の作業員が宿泊したが、今回はスポーツ合宿などの常連客を優先している。佐藤聰代表は「スポーツの常連を受け入れたら、工事関係者の入る余地がない」とうれしい悲鳴を上げつつ、苫小牧ホテル旅館組合の組合長として「対応はそれぞれの宿の判断によるが、業界全体としてはありがたい」と強調する。

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 道製油所によると、作業員の9割が道外から来ており、多くは市内外のホテルや旅館などに宿泊。4年前は道や市から求められたコロナ対策で、作業員の食事も宿泊施設内でとどめるよう協力を求めたが、今回はコロナ感染症の5類移行を受けて制限はなし。市内ホテルでは素泊まりだったり、夕食は各自で用意したりするケースも多く、繁華街などの飲食店利用も増えそう。

 市錦町などで居酒屋「なか善」を経営する藤淳一代表取締役は「(予約は)2割増し。(関係者は)3、4人の少人数が多い印象」と話し、「錦町や大町は平日でも、週末ぐらいの人出」と喜ぶ。「まちなかが盛り上がっているうちに地元の方にも来てもらい、(SDM後も)人が出てくるように努力したい」と意気込んでいる。

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