北洋銀行は、2024年の「道内景気と賃金の動向」調査結果を発表した。景気判断DI(「回復している」と回答した企業の割合から「悪化している」とした企業の割合を引いた数値)は前年から29ポイント低下した7となったが、2年連続でプラス水準を維持した。
道内景気が回復に転じる時期については、「24年中」が43%で最多。次いで「25年中」が32%。一方、「26年1月以降」との回答も26%となり、先行きの見方は慎重さも伺える。
景気先行きの懸念材料(複数回答)に関しては、「原材料価格の動向」が68%でトップ。これに「原油価格の動向」(66%)、「物価の動向」(61%)が続いた。前年1位だった「電気料金」は50%で、6位に低下した。
賃金の動向では、定期給与(基本給・諸手当など)を「引き上げ・引き上げ予定」と回答したのは85%となり、昨年に続き13年の調査開始以来の最高水準を維持した。
内訳は「定期昇給のみ実施」が26%で、「ベースアップのみ実施」が15%。「定期昇給とベースアップを実施」は44%だった。
1人当たりの定期給与の引き上げ幅については、「前年から増加した」が2年連続で83%となった。
特別給与(賞与・期末手当など)の動向については、30%が「引き上げ・引き上げ予定」と回答。過去3番目に高い水準を維持した。
賃金見直しの際の重視項目(複数回答)に関しては、「企業の業績」が78%で最多。これに「雇用の維持・確保」(68%)、「物価の動向」(38%)、「世間相場」(37%)が続いた。
企業からは「パートの最低賃金引き上げの結果、労働時間が減り、人手不足になっている」(食料品製造業)、「新卒採用者の初任給が高騰していることもあって、賃金を上げている。ただし既存社員の賃上げが追い付いておらず、賃金制度の見直しを検討する必要が出ている」(鉄鋼業)などの声が寄せられている。
調査は北海道二十一世紀総合研究所に委託し、5月中旬~6月中旬に道内企業700社を対象に実施。394社から回答を得た。回答率56.3%。
















