苫小牧市の苫小牧地区工業用水道(苫小牧工水)第2施設の取水地点の安平川から、国の飲用水の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム、ナノは10億分の1)を超すPFAS(有機フッ素化合物)が検出された問題で、道は22日、新たな水質調査結果を公表した。安平町が実施した検出地点上流の3浄水場(北進、追分本町、追分旭)ではPFASは検出されなかった。一方、道が実施した安平川8地点のうち1カ所で暫定目標値を超えたほか、再検査した苫小牧工水第2施設の浄水前と浄水後の水から再び目標値を超えるPFASが検出された。道では「さらに情報の収集を進め、原因の特定に向けて取り組む」としている。
国の飲用水の暫定目標値は、PFASの一種のPFOSとPFOAの合計値で1リットル当たり50ナノグラム。第2施設では今月、浄水前の安平川の原水から同59ナノグラム、浄水後の水から同61ナノグラムと目標値を超えたため、道は安平町に浄水場の水質調査を要請。道も安平川8カ所の調査を実施した。
3カ所の浄水場からはPFASが検出されず、同町は水道水の安全性を確認したと発表。一方、安平川の8カ所で道が実施した調査では、道道豊川遠浅停車場線に架かる安平町の源武橋付近で1リットル当たり95ナノグラムが検出され、目標値を超えた。その他の7カ所については、同4.1ナノグラムから下限値(0.3ナノグラム)未満だった。
高い濃度が検出された源武橋付近は、苫小牧工水第2施設の取水堰(せき)から約5キロ上流に位置している。さらに約7キロ上流の鈴蘭橋付近は目標値内だったため、道は二つの橋の間に発生源がある可能性が高いとみて立地事業者に関する情報の収集を進めている。
また、再検査した苫小牧工水第2施設の浄水前の安平川の水から同82ナノグラム、浄水後の水から同78ナノグラムをそれぞれ検出した。
苫小牧工水第2施設は、千歳市で次世代半導体工場を建設中のラピダス(東京)が2027年からの量産化に使う工業用水を提供する。工業用水にはPFASの国の基準がないため、道は「供給に問題ない」とするが、ラピダスからの排水は浄化後、千歳川に流すため、道では原因の特定を急ぐ姿勢だ。
















