グリーン鋼材で倉庫新設 苫栗林運輸 来月着工、CO2削減に力

グリーン鋼材で倉庫新設 苫栗林運輸 来月着工、CO2削減に力
栗林運輸が新設する倉庫のイメージ図(JFEスチール提供)

 苫小牧市元中野町の港湾・貨物運送業、苫小牧栗林運輸(栗林秀光社長)は23日、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出ゼロ、CN)実現の一環で、市内晴海町に二酸化炭素(CO2)排出量を削減したグリーン鋼材を用いた物流倉庫を新設すると発表した。道内企業で初めてJFEスチール(東京)の製品「JGreeX(ジェイグリークス)」を採用し、「率先してCO2削減に取り組んでいく」としている。

 ジェイグリークスは、CO2排出量を大幅に削減した鉄鋼製品。製造過程で実際に排出削減されるCO2の環境価値を、一部の鉄鋼製品に集約する手法により、CO2排出原単位が低い製品とみなす、鉄鋼マスバランス方式を採用している。双葉工業社(札幌市)で鉄骨に加工し、晴海町の物流倉庫で約250トンを使い、CO2削減効果は約500トンを見込んでいる。

 倉庫は8月に着工し、来年7月の完成予定。鉄骨造り平屋建て約4850平方メートルで、建設費は約7億円。栗林運輸現業部の渡邊丈仁・港運西事業所長は「以前からCNを推進する中、JFEスチールの提案を頂いた」と振り返り「道内の先駆けとなってCO2削減に取り組みたい」と話す。

 JFEスチールの調査によると、世界産業別CO2排出率の約4割が建築物から出ており、このうち約3割が建設時に発生。中でも鉄骨やコンクリートが主な起因で、鉄鋼製造においてCO2排出量の少ない製品のニーズが高まっていた。JFEスチール建材センタープロジェクト営業部の前田誠主任部員(副部長)は「苫小牧は(CO2を分離、回収、貯留する技術)CCSなど環境意識の高い企業が多い。今回をきっかけに道内で波及させていけたら」と話している。

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