中高生誘致へ体験型プログラム作り本格化 苫小牧研究林

12日のモニターツアーで毎木調査を体験する参加者ら

 苫小牧市高丘の北海道大学苫小牧研究林は、敷地内の豊かな自然や研究資源を生かした中高生向け教育旅行の招致を目指し、体験型プログラムの作成を本格化させている。生徒たちが環境問題に関心を持つきっかけにしたい考えで、29日には一般市民らを対象にしたモニターツアーを行う。

 針葉樹や広葉樹が生い茂る約2700ヘクタールの敷地内では生態系に関する幅広い研究活動が展開され、一部エリアは一般開放されている。同研究林は今年度、林内の豊富な資源を活用した体験型の教育プログラムの検討に着手。新千歳空港やフェリーターミナルに近い立地も踏まえ、中高生の修学旅行や校外活動の受け入れを視野に入れている。

 12日には市や観光協会、港湾関係者ら約20人を迎えたモニターツアーを実施。参加者は実際の研究と同じやり方で、基本業務の「毎木(まいぼく)調査」を体験した。ミズナラやハルニレなどの樹種を特定し、幹の太さをメジャーで測って1本ずつ記録する。この調査で「二酸化炭素を吸収し、固定された炭素量も推定できる」と説明を受けた。ヒノキをかんなで削り、箸を作る木工体験もあり、参加者は協力し合って完成させていた。

 苫小牧港開発ターミナル事業部の佐々木俊さん(21)は「研究林は初めて。木の種類が少しずつ分かるようになり、楽しめた」と笑顔。すでに修学旅行誘致に取り組んでいる市観光振興課の三橋大輔課長は「研究林の環境を生かした教育プログラムは関心を集めると思う」と期待を寄せた。

 29日のモニターツアーは午後0時半~同4時半。対象は小学5年生以上で、参加無料。定員は20人(先着順)。毎木調査や箸作りに加え、林内の森林記念館と森林資料館の見学も予定している。申し込みは専用フォームから。締め切りは25日午後5時まで。

 同研究林の中村誠宏林長は「広大な森林と蓄積された研究の知識を生かしたエコツアー。環境問題を知り、解決策を考えるきっかけになれば」と意欲を見せる。

 問い合わせは同研究林 電話0144(33)2171。

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