原因特定に向け調査 発生源を絞り込み 知事定例会見 安平川のPFAS問題

原因特定に向け調査 発生源を絞り込み 知事定例会見 安平川のPFAS問題
安平川で検出された暫定目標値超えのPFAS問題の対応を語った鈴木知事=26日午後、道庁

 鈴木直道知事は26日の定例記者会見で、道が実施した安平川の8地点の水質調査のうち1地点で国の飲用水の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム、ナノは10億分の1)を超えるPFAS(有機フッ素化合物、ピーファス)が検出された問題について、「今回の測定結果から調査対象範囲をある程度絞ることができたのではないか」と説明。「有識者の意見も聞きながら、まず原因の特定に向けた調査を進めていきたい」との姿勢を示した。

 国の飲用水の暫定目標値は、PFASの一種のPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の合計値で1リットル当たり50ナノグラム。苫小牧市の苫小牧地区工業用水道(苫小牧工水)第2施設の取水地点の安平川から今月、暫定目標値を超えるPFASが検出されたため、道は安平町に検出地点上流の3浄水場の水質調査を要請。道も安平川8カ所の水質調査を実施した。

 安平町が実施した3カ所の浄水場からはPFASが検出されなかった。一方、道が実施した調査では、道道豊川遠浅停車場線に架かる安平町の源武橋付近で1リットル当たり95ナノグラムが検出され、暫定目標値を超えた。高い濃度が検出された源武橋付近は、苫小牧工水第2施設の取水堰(せき)から約5キロ上流に位置している。さらに約7キロ上流の鈴蘭橋付近は目標値内だったため、道は二つの橋の間に発生源がある可能性が高いとみて立地事業者に関する情報の収集を進めている。

 知事は「原因を推定して地図情報の確認、関係市町への聞き取りを行っていくほか、他県の調査も参考にしていく」と説明。原因特定に向け「どういう形でやっていくことが一番妥当性があるのかについては、専門家にも意見を聞きながら進めていく」と述べた。

 また、苫小牧工水第2施設は、千歳市で次世代半導体工場を建設中のラピダス(東京)が2027年からの量産化に使う工業用水を提供する。「まだ原因が分からないので、どういう形になるかは予断を持って申し上げることは難しい」としながらも、「他県の事例も参考にしながら原因が明確に特定でき、かつ原因が除去できるとなれば、そういったことも検討していく」と語った。

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