苫小牧獣医師会(前田浩人会長)は28日、苫小牧市内のホテルで動物との関わりをテーマにした市民公開講座を開いた。旭山動物園(旭川市)統括園長の坂東元氏(63)が「伝えるのは命、つなぐのは命」と題して講演。市民ら約120人が、野生動物と人間の共存について考えた。
坂東氏はヒグマを例に「(北海道では)500万人の人と、1万数千頭の陸上最大の肉食動物が共存している」とし、「地球上でこんなに近くで共存している例は他になく、どう関わっていくかを真剣に考えなければならない」と強調。動物本来の生態や動きを見せる行動展示で飼育する「えぞひぐま館」を、2022年に同園に設置したと振り返った。
人間が引き起こす自然環境の変化は、動物にも影響を与えていると指摘。「動物たちは環境をつくり変えてはくれない。『自分たちに都合に良い生き物は生きてよくて、都合の悪いのはだめ』ではなく調和とバランスを取っていく時代だ」と訴えた。
















