ヤングケアラーをテーマに 苫要保護児童対策地域協が会議

ヤングケアラーをテーマに 苫要保護児童対策地域協が会議
ヤングケアラーの支援策を話し合う参加者

 苫小牧市要保護児童対策地域協議会の実務者会議が9日、市職員会館で開かれた。子どもの養育や保健、教育などに関わる機関から31人が出席。アルコール依存症の父を常に気遣い、面倒を見る中学生を架空の事例に設定し、最善の支援策を探るグループワークに取り組んだ。

 同協議会は、虐待被害など保護や手助けを必要とする子どもに適切な支援を行うため、子どもに関係する機関でつくる組織。この日は実務に当たっている人を対象に、大人に代わって家事や介護、家族の世話をする18歳未満の子ども・ヤングケアラーをテーマに開催した。

 事務局の市こども相談課は、酒浸りで仕事が続かず、生活保護を受給している父親と中学1年の女子生徒の2人家庭の事例を提示。女子生徒は毎日の洗濯や炊事を担っている上、登校中も強引に自宅に戻されることが増えた。

 参加者からは、父親と女子生徒それぞれの思いに寄り添って求める支援策を把握するキーパーソンや、傾聴ボランティア、子ども食堂といった地域資源の活用に関する意見が出された。「父親の病状緩和が最優先」「子どもの安全確保が何より重要」と指摘する声も上がった。

 講話では、市こども相談課の米田浩二相談監が4月に市ヤングケアラー支援条例が施行されたことを説明。支援に当たる際は、▽かわいそうにという態度で近づかない▽本人の気持ちをよく聞く―といった姿勢が必要と助言した。

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