白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館の敷地内で10日、「陣屋の日イベント2024」(同実行委主催)が行われ、家族連れら約150人でにぎわった。1969年から93年までの四半世紀、町内で歌い踊り継がれた「どさんこ音頭」も復活し、参加者は和気あいあいと踊りを楽しんでいた。
地域住民有志やボランティア団体の会員がせんべい焼き、ヨーヨー釣り、よろい・かぶとの試着などを実施。町北吉原の小林光男さん(78)がテーブルマジック、白老民族芸能保存会がイヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)などのアイヌ古式舞踊、虎杖浜越後踊り保存会が伝統の盆踊りを上演した。
締めくくりに、札幌市を拠点に活動する音楽ユニット「草舞弦(そうぶげん)」が「どさんこ音頭」の生演奏をスタート。参加者は藤川流(東京)家元の初代藤川澄十郎氏が振り付けした踊りに触れ、楽しいひとときを過ごした。復元に尽力した町竹浦の瀧谷栄さん(57)は「町制施行70周年の節目に間に合ったのはうれしい。9月にも町内で披露する機会があるので、懐かしい踊りを皆さんと楽しみたい」と語った。
親子5人で苫小牧市有珠の沢町から訪れた会社員久保大希さん(30)は「アイヌの方々の踊りを見たのは初めて。迫力があって良かった」と話し、次女で豊川小学校3年の咲姫さん(9)は「マジックが楽しかった」と笑顔を見せた。

















