岸田文雄首相が自民党総裁選の不出馬を表明し、苫小牧市内の政党関係者にも衝撃が広がった。自民党派閥の裏金事件や内閣支持率の低迷などを踏まえ、与党からは冷静に受け止める声が聞かれる一方、野党は「党の顔をすげ替えるだけ」などと批判を強めている。
自民党苫小牧支部長の板谷良久道議は「このままでは自民党が持たないと判断しての不出馬表明では」と岸田首相の胸中をおもんぱかる。自民党が変わることを示すという岸田首相の決断理由などに「これで政治不信が払拭(ふっしょく)されたとは思っていない」と気を引き締めつつ、「払拭できるような人に、首相になってもらうことを願う」と期待を込める。
公明党日胆総支部連合会長の中村守道議も「大変驚いたがあり得ることだとは思っていた」と話す。「今の与党への逆風を受けて、新たな自民党の出発を考えての苦渋の判断だったのでは」と指摘し、岸田首相に対して「道半ばだが経済の好循環が始まり、特に賃上げなどで良い兆候が見えてきた。政治資金規正法の改正でもリーダーシップを発揮した」と高く評価した。
一方、立憲民主党苫小牧支部代表の沖田清志道議は「首相を代えても、自民党の体質は変わらない」と切り捨てる。3年前も菅義偉前首相の退陣から岸田政権発足、衆院選へとなだれ込んだとあって、「自民党は毎回やることが同じ。自分たちを守ることしか考えていない」と批判し、「政治とカネの問題は解決したわけではない」とさらに追及を強める構えだ。
共産党苫小牧地区委員会委員長の小野寺幸恵市議も「自民党総裁が誰に代わろうと、金権腐敗の体質は変わらない」と強調し、「パーティー券を禁止しないままの幕引きに国民は納得していない」と訴える。首相が「けじめ」と述べたことについても「もっと前に国民への説明責任を果たし、責任を取る期間があった。『今になって』という思いで無責任だ」と話す。
















