苫小牧市日吉町の大鎮キムラ建設(木村匡紀社長)は、東京大学の前真之准教授や同研究室の学生らとの産学連携で、高性能の新モデルハウスを設計し、市内有珠の沢町1に建設・オープンした。苫小牧の地域特性を生かすため、光や風を取り入れる環境などを研究しながら建築し、木村社長は「成果を惜しみなくお見せしたい」とアピールしている。
同研究室とM’s(エムズ)構造設計(横浜市)の産学連携プロジェクトに参画して実現した。同連携事業は地域特性に合わせた高性能住宅を実現する狙いで、北海道、富山県、福岡県の3カ所で事業を展開。同研究室が住宅環境を研究し、M’sが構造計画を協力し、大鎮キムラが設計・建築した。昨年9月から設計、今年2月に着工し、6月29日にオープンした。
雪が少なく日射量も豊富な苫小牧の季候を踏まえ、屋根に太陽光発電用のパネルを設置。夏は涼しく冬は暖かくなるように、室内に入る時間ごとの自然光や空気の流れなどが、窓の位置やサイズなどによってどう変化するか研究で数値化・可視化しながら設計した。
同社新築事業部の新田晶子設計課長は「空気の流れを動画で見せてもらうなど、研究成果は分かりやすかった」と振り返る。夏の暑さ対策で軒の出を深くしたり、耐震性や耐熱性などに優れた構造設計で耐震等級3を確保したりし、「長年の経験に研究で裏付けしていただき、より自信を持って提案できる」と話す。
産学連携による高性能モデルハウスに、木村社長は「持っている力で住む人が幸せに暮らせる住宅。新商品に加える」と意欲。少人数の家族向けに平屋建てとし、1年ぐらい一般客に公開しつつ、さらに検証を深めていく考えだ。問い合わせは同社 フリーダイヤル(0120)971873。



















