家庭内で家族の介護や世話をしている家族介護者(ケアラー)に対する支援を広げるための研修会が19日、苫小牧市民活動センターで開かれた。江別市に拠点を置く一般社団法人北海道ケアラーズ(加藤高一郎代表理事)が道内23自治体で計画している「全道キャラバン」の一環で、関心を寄せる市民ら約10人が参加した。
同法人はケアラーからの相談対応や居場所づくり、支援機関につなぐ活動を展開しており、近年は特に大人に代わって介護や育児、家事などを担う18歳未満のヤングケアラー支援にも注力している。
加藤代表理事は、ケアラーが自分よりもケアする相手を最優先し、問題や悩みを一人で抱え込む傾向にあることを説明。ヤングケアラーは特にその傾向が多く、部活や習い事、勉強や進学などの機会を失いながらも周りに相談できず、「結果として孤立してしまうケースが多い」と語った。
さらに「今自分が離れたら家族に負担や迷惑を掛けてしまうので、このままでいるしかない」と自ら結論付けてしまう当事者もいることを指摘。「ケアを減らしたり無くしたりすることが支援の直接の目的ではなく、味方をつくり応援することを目指すべき」と強調し、孤立しているケアラーに気付けるような、優しいまなざしを地域全体で持つことの大切さを説いた。
このほか、同会メンバーで高校1年生から32年間、母の介護を担った吉田綾子さん=札幌市在住=が、元ヤングケアラーとしての経験や思いを語った。
















