苫小牧市のリサイクル率 9年連続30%超え

苫小牧市のリサイクル率 9年連続30%超え
JFEリサイクルプラザ苫小牧の資源化について解説するコーナー

 苫小牧市がまとめた2023年度のごみのリサイクル率は30・6%で、前年度から1・4ポイント減少したものの、9年連続で30%台をキープした。人口10万人以上の道内9市でのトップも14年度から10年連続で達成し、ごみの減量傾向とともに高水準のリサイクル率が保たれている。

 リサイクル率は、家庭や事業所から収集した各ごみの処理量に加え、市委託の処理施設への直接搬入分や集団回収分などを含むごみ総量に対し、市や市民団体、事業所による紙類や缶、瓶、ペットボトルなどの資源化量の割合。市ゼロごみ推進課によると、23年度の市のごみ処理量は前年度比1285トン減の5万2891トン。処理施設への直接搬入と集団回収を合わせた総ごみ量は同2880トン減の6万6832トン。これに対し、資源化量は同1874トン減の2万450トン。

 市のごみ処理量の内訳は家庭系が同1066トン減の3万2671トン、事業所系が同219トン減の2万220トンといずれも減少。家庭ごみが13年7月に有料化されて以降、1日1人当たりの排出量はおおむね550グラム前後で推移していたが、23年度は537グラムまで減り、過去最少を7年ぶりに更新した。環境意識の浸透に加え、近年の物価高騰を背景に「節約志向も後押ししたのでは」と同課はみている。

 一方、資源化量も同1874トン減の2万450トン。町内会や部活動など約200団体が回収活動を続け、民間業者が運営する回収拠点も維持されているが、資源化対象品目の回収量が少なくなり、特に新聞紙や雑誌といった古紙は5年間で1000トン以上も減少した。同課は資源化量の減少について、「リサイクルする物がそもそも少なくなっていたり、企業独自の取り組みの把握が難しかったりするだけで、リサイクルの機運が低下しているわけではない」と分析する。

 市の一般廃棄物処理基本計画(10~24年度)は今年度までのリサイクル率の目標を33%としているが、紙類をはじめとする資源量の減少などで実態に合わなくなってきている。このため年度内に策定する新計画(25~39年度)について、市は市棄物減量等推進審議会の意見を聞きながら「市民や企業のモチベーションにつながるような目標設定を検討したい」としている。

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