北海道経済産業局は26日、8月の道内経済概況を発表した。総括判断は「緩やかに持ち直している」とし、12カ月連続で据え置いた。主要項目別では、公共工事を「減少した」と下方修正したほか、観光は引き続き「改善している」と判断した。
6月の経済指標を中心とし、7月以降の企業・団体へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「国際経済の動向等を十分注視する必要がある」としている。
主要項目別では、生産活動は前月同様に「一進一退の動きとなっている」と判断した。6月の鉱工業生産が前月比2.8%減と2カ月ぶりに低下し、前年同月比でも2.5%減と4カ月ぶりに低下したため。鉄鋼・非鉄金属工業など5業種は上昇したが、パルプ・紙・紙加工品工業、金属製品工業、化学・石油石炭製品工業など6業種が低下した。
観光は、前月から据え置き「改善している」と判断した。6月の来道客数は前年同月比0.1%増と3カ月ぶりに上回ったほか、道内外国人入国者数も42.9%増と24カ月連続で前年を上回っている。ヒアリングでは「宿泊客数はコロナ禍前と同程度まで戻ってきている。インバウンド(訪日客)は韓国や台湾からの観光客が多かったが、欧米からの観光客も増えてきている」(観光協会)との指摘が出ている。
個人消費も前月同様に「緩やかに改善している」と判断した。6月の個人消費は新車販売が前年を下回ったものの、百貨店、スーパーなど他の6業態が前年を上回っている。企業からは「インバウンドと国内富裕層向けに宝飾品や高級ブランドの商品の売り上げが好調だった」(百貨店)、「値頃感のある葉物野菜や総菜の売り上げが好調だったほか、米類の売り上げが伸長した」(スーパー)との声が上がっている。
公共工事は、前月の「増加した」から「減少した」へ3カ月ぶりに下方修正した。6月の公共工事請負金額が前年同月比8.7%減と3カ月ぶりに前年を下回ったため。国、道、市町村全てで前年を下回った。
住宅建設、民間設備投資、雇用動向の3項目の判断は前月から据え置いた。
















