大坂、世界10位倒し2回戦へ 女子テニス 2年ぶり出場全米OP 、特別な感慨

大坂、世界10位倒し2回戦へ 女子テニス 2年ぶり出場全米OP 、特別な感慨
女子シングルス1回戦でプレーする大坂なおみ=27日、ニューヨーク(時事)

 【ニューヨーク時事】テニスの四大大会最終戦、全米オープンは27日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターでシングルス1回戦が行われ、女子で2年ぶり出場の大坂なおみ(フリー)が、第10シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6―3、6―2で破り、2回戦に進んだ。

 柴原瑛菜(橋本総業)はダリア・サビル(オーストラリア)に6―3、4―6、7―6で競り勝ち、四大大会のシングルス初出場で初勝利。日比野菜緒(ブラス)はキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)にストレート負け。男子のダニエル太郎(エイブル)は敗退した。

 男子のヤニク・シナー(イタリア)、女子のイガ・シフィオンテク(ポーランド)は2回戦に進んだ。

 ◇試されている時期

 ダニエル太郎 こういう試合が続いている。何か試されている時期。負けたが、テニスとしてはいいところが多かった。

 ◇壁みたい

 日比野菜緒 (ウォズニアッキは)守備範囲が広い。全く崩れる気配がなくて、壁みたいだった。

強豪を圧倒 確かな手応え 大坂

 快勝を収めた大坂の目に、涙があふれた。「幾つか理由はあるけど、見に来ていた子どもたちを見て、私の娘のことや、私が小さかった頃のことを思い出した」。2018年、20年と2度の優勝を遂げた全米オープン。出産を経て、2年ぶりに臨んだ舞台での勝利には、特別な感慨があった。

 パリ五輪は1回戦敗退。今月中旬のツアー大会は予選から出て本戦を逃すなど、最近は思うような結果が出ていなかった。それでも「このコートはホームのような気がする」。腰に白いリボンがあしらわれた緑のウエアを着て躍動した。

 世界ランキング10位のオスタペンコを相手に、持ち味のサーブは力強く、第1セットは精度の高いプレーを続けて6―3。第2セットは2度のブレークポイントをきっちり物にし、6―2で圧倒した。

 世界ランクでトップ10からの白星は20年1月以来。それも1時間余りで終わらせた。「自分のプレーには満足している」。言葉に確かな手応えがにじんだ。

ダニエル、勝ち切れず 

 ▽…最後はリターンがコートをオーバーし、ダニエルは3時間50分の熱戦の末に力尽きた。2セット先取しながら勝ち切れず、「こういう試合が続いている。何か試されている時期」とため息交じり。

 第2セットまでは「いいプレーをしていた」と言うように粘り強くポイントを重ねた。第3セット、第4セットともに相手のサービスゲームを先にブレークしながら落として、流れを奪われた。

 全米で自身2度目の初戦突破を惜しくも逃したが、「いいところをちゃんと見て次に備えるのが一番大事なこと」と前を向いた。

 西岡、最終セット 無念の棄権
 ▽…男子シングルスの西岡は無念の形で敗退し、5年ぶりの1回戦突破はならなかった。

 リードして迎えた第4セット。サービスゲームでマッチポイントを握りながら勝利を決められず、最終セットへ。しかし脚などに異変が起きた様子で第2ゲーム途中で横たわり、けいれんにより棄権となった。

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