苫小牧市社協が災害ボラセン訓練 効率運営へIT活用

苫小牧市社協が災害ボラセン訓練 効率運営へIT活用
ITを活用した災害ボラセンの運営を体験する市社協職員ら=31日午前11時ごろ、市民活動センター

 9月1日の防災の日を前に、苫小牧市災害ボランティアセンター(災害ボラセン)の設置・運営訓練が31日、市民活動センターで行われた。災害ボラセンの運営を担う市社会福祉協議会が職員研修として毎年実施しており今回は初めて、運営効率化へ災害ボランティアの受け付けや活動報告の記録といった一部業務をオンラインシステムを利用して実施した。

 災害ボラセンは大規模な災害が発生した際、市の要請を受けて市社協が設置、運営する組織。各地から集まる災害ボランティアの受け皿となり、家屋の片づけや災害ごみの撤去など被災者のニーズとつなぐ役割を担う。

 訓練は例年、開設からボランティアの受け付け、ニーズ把握とマッチング、活動内容や場所の説明、資機材貸し出し、作業終了後の報告の記録まで一連の業務を職員が確認。市社協はこれらの業務を効率化するため従来の手作業からICT(情報通信技術)に移行する計画で、今回の研修もシステムを活用して行われた。

 訓練は午前と午後の2回実施され、午前中は職員25人と協力する市民有志10人が参加。大雨災害が市内で発生した想定で行われた。災害ボランティア受け付けの場面では、各地から集まる災害ボランティア役の市民がスマートフォンで提示されたQRコードを読み取り、オンライン上でエントリーする流れを体験した。

 活動を終えた災害ボランティアからの報告を記録する訓練では、職員が報告内容を聴き取りながらシステムに入力する業務を体験。「被災者の元気のない様子が気になった」というケースや、作業が終わらず継続した支援が必要なケースなどもあり、職員は丁寧に質問を重ねながら被災者の困り事の把握に努めた。

 研修を見守った市危機管理室の川崎将規さんは「災害時にはさまざまな情報が行き交う中、多種多様なニーズに応えなければならない。力を発揮するためにもこのような訓練は非常に重要」と講評。参加した職員の山田美紀さんは「スムーズに入力するにはまだ練習が必要だけど、システムを使いこなせばとても効率的に仕事ができる」とIT活用の手応えを語った。

 市社協の千寺丸洋総合支援室長は「災害ボラセンの運営は手作業が前提とされていたが、重い業務負担の反面、非効率なことが課題だった」と指摘。「ICT化することで運営が効率的になり、より多くの支援に迅速に対応できるようになる。機能を使いこなせるよう、内部研修を重ねたい」と話した。

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