支え合う大切さ学ぶ 厚真中央小で一日防災学校

支え合う大切さ学ぶ 厚真中央小で一日防災学校
定池准教授(右)から防災について学ぶ厚真中央小の6年生

 厚真町の厚真中央小学校(森晶子校長)は3日、児童が防災を考える「一日防災学校」を開いた。全校130人を対象に地震を想定した避難訓練が行われ、児童たちは教室から体育館まで避難する流れを確認した。3~6年生は災害時の備えや対処方法を学ぶ授業も行った。

 同校によると、一日防災学校は毎年、町内の小中学校持ち回りで開催され、同校では4年ぶり。3年生は家庭での備えを調べて発表し、4年生は町内の防災倉庫を見学。5年生は水害ハザードマップを見て何ができるか考えた。

 6年生は避難所の事例から、自分にできる支援を考えた。講師を務めた町防災アドバイザーで東北学院大学の定池祐季准教授は、2018年9月の胆振東部地震の町内避難所で、ボランティアと子どもが靴箱を設置し、避難者の生活環境が良くなった事例を紹介。想像力、調整力、行動力―の大切さを挙げ、「過去の災害では小中学生が活躍している。6年生の皆さんは得意なことを生かし、普段や災害時に周りを助けることができる」と話した。

 当時、実際に靴箱を設置した柿崎音羽さん(11)は「これからは、身近な所で人を助けられるようになりたい」と意欲を見せた。

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