北海道女性団体連絡協議会(道女連)主催の第75回北海道女性大会兼胆振管内女性大会が7日、白老町中央公民館で開かれた。同町での開催は初めてで、全道23市町村から関係者約300人が参加し、共生社会の実現を目指す「お互いに認め合うまちづくりを!」をテーマに講演などで学びを深めた。
白老町町制施行70周年記念関連事業の一環。
開会式で野祥子会長は「(高齢化などによる)会員の減少で活動の存続が難しい地域が増えているが、北の輝く女性として尊重し合い、共に生きる地域づくりを目指していきたい」とあいさつ。来賓の大塩英男町長は「大会を通じて交流し、学び合い、それぞれの地で持続可能な地域づくりに活躍されることを期待する」とエールを送った。
引き続き講演が行われ、アイヌ文化発信拠点、民族共生象徴空間(ウポポイ)の村木美幸運営本部長(64)が「多様性が尊重される共生社会の実現に向けて」と題し、アイヌ民族が置かれてきた差別の近現代史を紹介。いまだにSNSなどで差別を助長するような発信が続いていることを伝え「形は変わっても、差別は今も残っていることを理解してもらいたい」と訴えた。
町内初の認可外保育施設「5kan.(ごかん)」を運営する山﨑翔子さん(31)も「白老の暮らしと子育て」の演題で講演した。
この後、参加者全員で、男女平等参画社会実現や環境保全、国際交流などの推進を決議し、閉会した。
翌8日は視察研修が行われ、同町のおもてなしガイドセンター代表岩城達己さんの案内で国立アイヌ民族博物館を見学。白老の歴史やアイヌ民族の文化に理解を深めた。

















