秋サケ定置網漁始まる 海水温高く水揚げ360キロにとどまる 苫小牧漁協

秋サケ定置網漁始まる 海水温高く水揚げ360キロにとどまる 苫小牧漁協
初水揚げされた秋サケ=9日午前5時ごろ、苫小牧港・西港漁港区

 苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)の秋サケ定置網漁は9日、苫小牧港・西港漁港区で初水揚げされた。資源管理の目的で網入れをずらし、2000年以降では最も遅い初日。漁船3隻で水揚げは前年初日比190キロ増の360キロにとどまり、初日としては4年連続で1トンを下回った。記録的不漁だった前年のような幕開けで、1キロ当たりの卸売価格は雄が1060~1000円、雌が1799円だった。

 胆振海区(室蘭・地球岬―むかわ)の秋サケ定置網漁は、操業期間が9月1日から12月3日まで。同漁協は苫小牧沿岸の西側海域に定置網5カ統の権利があり、例年はしけない限り9月1日に網を入れ、翌2日に初水揚げを迎える。今年は資源回復につなげようと、自主規制で定置網の仕掛け開始を4日に遅らせていた。

 9日は午前4時半の荷揚げ開始に前後して、漁船3隻が相次いで帰港した。船底のタンクは海水温の高さを示すように、サバやイナダ、フクラギで埋まり、中にはマグロやブリの姿も。サケは数えるほどで、第八鮭漁丸の天満隆二船長(50)は「海水温が高かった」と肩を落とし、「これからの漁次第」と前を向いた。

 北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭市)によると、今年の全道秋サケ来遊予測数は1702万9000匹で、前年実績比24・5%減と厳しい数字。胆振海区は同73・6%増の16万2000匹だが、昨年は胆振海区漁業調整委員会に記録が残る1997年以降、水揚げ量、水揚げ高いずれも最低という歴史的不漁だった。

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