胆振管内の自治体に芸術家を招き、滞在しながら創作活動をしてもらう「ゐ(い)ぶりのアーティスト・イン・レジデンス(ゐぶりのAIR)」の参画アーティスト4人が決まった。白老町と苫小牧、登別、室蘭の3市にそれぞれ10月まで滞在し、地域の人らと交流しながら作品の完成を目指す。同下旬に成果発表や展示会を行う予定。
白老町の地域おこし協力隊員山岸奈津子さん(44)が代表を務める一般社団法人シラオイプロジェクツ(通称シップス)が主催し、初めて実施する事業。アーティストの視点を通じて地域の魅力を発見し、地域の人との新しいつながりの構築を目指す。6人の応募があり、1泊2日のマッチングイベントを経て4人を決定した。
白老町は、鍵盤楽器の即興や身体表現を交えたパフォーマンスを行う氷見房子さん(25)。今月22日に現地入りする予定。茨城県出身で金沢大学大学院人間社会環境研究科に在学中。
苫小牧市はイラストやグラフィックデザインを手掛ける小槇ひなこさん(24)。登別市は茨城県在住で木版画家の田中彰さん(35)。室蘭市は現代美術家の葛谷允宏さん(43)。
白老ではシップスが受け入れ団体となり、氷見さんの活動をコーディネートする。小槇さん、田中さん、葛谷さんはすでに現地入りし、主催者は「地域とアートがどう協働していけるのか試行錯誤しながら、始まりの1ページを一緒につくっていけたら」としている。

















