むかわ町の穂別高校(岩瀬均校長)は12日、日本体育大学の石井隆憲学長(63)の特別講演会を同校体育館で開いた。旧穂別町出身で穂別高校卒の石井学長は「出会いはチャンスの始まり~スポーツ人類学研究から見える社会関係資本の意味~」のテーマで講演。1~3年生17人のほか地域住民約20人も会場を訪れ、石井学長から挑戦することの大切さを学んだ。
石井学長は将来の進路を考えていた同校2年時、同大を卒業した教諭から情報を得て、1979年に同大体育学部に入学。大学院にも進学した。その後、さまざまな人と出会い、国内外で研究活動ができたことに触れ、「人は多くの人と出会うことで自分自身を変えるチャンスがある」とし、生徒たちに「若いうちは、自分の力の限りを尽くして挑戦してみると良い」と助言した。
同校が2027年3月に閉校となることについて「卒業生として寂しい」と惜しみ、「皆さんはぜひ、穂別高校に在籍したことを胸に刻んで社会に出ていただきたい」と呼び掛けた。
特別講演会は同校の閉校記念事業として企画された。

















