苫小牧市が7、8両日にイベント会場で実施した自動運転バスの実証事業。特定の条件下で無人の自動運転が可能になる「レベル4」を市内で初めて運行し、7日は191人、8日は238人の計429人が乗車した。目立ったトラブルもなく会場内を往復し、利用者は最先端の乗り物に期待を膨らませた。
苫小牧港・西港北埠頭(ふとう)キラキラ公園で開かれた複合型イベント「TOMAKOMAI MIRAI FEST(トマコマイミライフェスト)」に合わせ、同公園前の公道を封鎖して行った。車両はフランス製「ARMA」(定員は保安員を除き10人)を使用。片道約250メートルを時速10キロで、3分半ほどかけて走行した。
バスには万が一に備えて保安員が乗車したが、レベル4運行とあって乗客自ら、タッチパネルを操作して行き先や発車を指示。市職員がバスの前に飛び出すと車両が自動で止まったり、その職員が進路方向から去るとバスが再び走り出したりと、安全な乗り物であることを実感できる体験も行った。
2日間で400人余りが乗車し、ミライフェストに彩りを添えた。乗車した札幌市の会社員植苗健太郎さん(39)は「人が飛び出してくれば自動で止まるし、揺れも少なくてすごい」と驚いた様子で「将来は自動運転バスが当たり前になるのかと思うと感慨深い。また機会があれば乗りたい」と話していた。
市まちづくり推進課は「多くの人に乗ってもらえて良かった。安全第一で事故なく終われた」と初のレベル4実証に手応え。今後は12月5日~来年2月16日、JR苫小牧駅―海の駅ぷらっとみなと市場(港町)間で初の冬季実証を予定しており、「今回のデータを生かし、事故なく進めたい」と話している。
自動運転バスは、カメラやセンサーなどで車両の位置や障害物を把握し、運転手がいなくても車道を走行する仕組み。段階によって1~5のレベルに分かれ、レベル5は完全自動運転で、レベル4は運転手なしの高度な自動運転。市は将来の実装化を見据え、2023年度から実証事業を展開。これまで自動と手動を切り替えるレベル2で実証していた。
















