パークゴルフで日韓親善 苫小牧から8選手出場

苫小牧から出場した選手らと崔文洵(チェ・ムンスン)郡長(中央)=提供

 韓国・江原道華川(ファチョン)郡で開催された同国のパークゴルフ全国大会「2024華川山川魚フェスティバル決勝ラウンド」(3~6日)に苫小牧の男女選手8人が出場した。日本の選手団が同大会に出場するのは初めて。苫小牧勢が隣国のコースで思い出深い競技会を経験してきた。

 今大会は華川郡の崔文洵(チェ・ムンスン)郡長が町おこしの目的で企画したもので、韓国最大規模のパークゴルフ大会となっている。7月30日から行われていた1次予選には約2900人が参加した。同国内予選を勝ち抜いた300人が決勝ラウンドに進出し、一般とシニアの部に分かれて4日間の熱戦を繰り広げた。

 出場者の中には元プロゴルファーもおり、最終日の模様は同国公共放送でテレビ中継されるほどの注目のされ方だった。

 苫小牧ではパークゴルフを通じた日韓交流が5年ほど前から続いてきた。今年6月には華川郡から崔文洵郡長を含めた7人の視察団が苫小牧市の岩倉博文市長を表敬訪問するなど交流を深めている。

 こうした縁で出場をかなえた苫小牧勢。シニア男性の部で17位入賞の岩野誠(75)は「コースの距離が長くシニアにはきついコースだったが、韓国の人たちから歓待を受けて感動した」と振り返る。

 一般男性の部で25位だった谷口将洋(49)は「一緒にコースを回った人とお互いのクラブを交換し、記念撮影した。とてもいい思い出になった」と感慨深げ。夫婦で大会に出場した荒木恵子(61)は「(力強く)打っていい音がしても、全然飛ばなかった」と芝が硬い韓国特有のコースの難しさを口にした。

 苫小牧市の選手8人の代表を務めた糸井の森パークゴルフの白岩千年オーナーは「パークゴルフを通じて日韓交流の輪が広がってほしい」と両国間のパークゴルフ発展に期待を込める。

 公園で手軽にできる遊びとして1983年に北海道で誕生したパークゴルフ。韓国では近年高齢者を中心にブームが起きている。2004年にソウルの漢江に最初のパークゴルフ場がオープンすると年々競技の裾野が広がり、同国パークゴルフ協会によると現在の競技人口は14万人を超えるという。

【シニア男性】

(17)岩野誠 (入賞)

(42)丸山勝良

(45)豊田耕二

(52)荒木勝之

【一般男性】

(25)谷口将洋

(80)篠原正明

(85)唐牛研志

【一般女性】

(63)荒木恵子

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