3年連続で上昇 苫小牧市内の24年度基準地価 ラピダス進出の波及効果

3年連続で上昇 苫小牧市内の24年度基準地価 ラピダス進出の波及効果
苫小牧市の住宅地で上昇率が最も高かった「若草町5の4」周辺

 道は17日、2024年度基準地価(7月1日時点)を発表し、苫小牧市内の平均変動率は住宅地が前年度比3・6%増、商業地が同0・8%増だった。いずれも3年連続の上昇で、上昇幅は住宅地が2・1ポイント拡大、商業地は1・0ポイント縮小。千歳市で工場を建設中の次世代半導体製造ラピダス(東京)の影響もあり、道は「市内全体に需要が波及している」とみる。

 調査地点は、住宅地が17地点、商業地が4地点、工業地が1点の計22地点。1平方メートル当たりの平均価格は、住宅地が1700円増の2万2100円、商業地が400円増の3万5900円。工業地は前年度までの地点が充足してきたため、別の地点で把握することになり、基準地を「沼ノ端2の41外」に変更し、標準価格は7000円とした。

 住宅地は13地点が上昇、3地点が横ばいで、1地点が新規。下落はなかった。最高値は「三光町3の26」の4万3000円で2・4%増。上昇幅は、最大が「若草町5の4」の8・5%増で2万5500円、次いで「美原町3の3」の7・1%増で9000円、「緑町2の26」の6・9%増の3万1000円と続く。東部地区の需要増が、中心部、西部地区まで波及したもようだ。

 商業地は、1地点が上昇、2地点が横ばいを維持し、1地点が下落した。前年から伸びたのは東部地区の「拓勇東町4の2」で4・0%増の4万3700円となり、胆振管内の商業地としても唯一の上昇。市内最高値の「木場町1の10」は0・7%減の4万4700円。中心部の「表町4の2」は2万9800円、「大町1の23」は2万5300円で、前年と同水準を維持した。

 道土地水対策課は「人気の高い東部地区の供給不足、地価上昇に伴い、市内各所に需要が波及した」と分析。ラピダスの千歳市進出による影響について、「関連企業が集積し始めている。場所によっては苫小牧の方が距離的に近く、値段が上がっている」と評価する。新たに基準値を定めた工業地も「昨年度の地点より新千歳空港に近く、推移は伸びていくだろう」と動向を注視する。

 また、東胆振4町では厚真町の住宅地が2年連続で上昇し、「胆振東部地震の被災から復興し、住居の住み替えが進んだことが顕著に表れた」とみている。

 苫小牧市を除く東胆振4町の住宅地、商業地の平均価格と変動率は次の通り。

 【白老町】▽住宅地(3地点)6600円、3・9%減▽商業地(1地点)5500円、5・2%減【厚真町】▽住宅地(3地点)5100円、1・4%増▽商業地(1地点)8700円、3・3%減【安平町】▽住宅地(3地点)5600円、3・4%減▽商業地(1地点)9600円、5・0%減【むかわ町】▽住宅地(3地点)7000円、1・2%減▽商業地(1地点)9500円、5・0%減

【基準地価】

 各都道府県が国土利用計画法に基づき、毎年7月1日時点で調べる土地1平方メートル当たりの価格。国土交通省が毎年1月1日時点で調べる公示地価と併せ、土地取引価格の指標となる。道は今年度、住宅地725地点、商業地255地点、工業地15地点、林地18地点の計1013地点で道内全市町村を対象に調べた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る