学校法人京都育英館(京都市)の松尾英孝理事長は17日、白老町役場で大塩英男町長と面会し、同法人が運営する北海道栄高校(白老町緑丘)を苫小牧市錦西町の北洋大学内に移転する方針を説明した。これに対し、大塩町長は移転の中止を要望。会談後、苫小牧民報の取材に応じた町長は、6月に現地で校舎を新築する計画を聞いていたとし、「『理解してほしい』という話だったが、私は正直理解できない」と語気を強めた。
面会は非公開で行われ、法人側から松尾理事長と同高校の木村匡宏校長ら6人、町側からは大塩町長ら3人が出席した。同法人や町によると、松尾理事長は▽将来的に若年層が減ることから高大連携の新しい学習環境を提供したい▽校舎が老朽化している―と移転の必要性を説明。大塩町長は「町にとっての損失は計り知れない」として移転の中止を求めた。
松尾理事長は面会後、「耐震化の問題からも、物理的に移転せざるを得ない」と述べ、「考え直してほしいと言われたが、10年近く前から検討してきたこと。(白老に残る考えは)1%もない」と強調した。
次の法人の理事会で移転を正式決定する方針で、今後は「選ばれる学校」を目指し、進学実績の向上を目的とした「特進コース」の設置や、野球部などの部活動もさらに強化する考えを説明。「生徒たちのことを考えれば、苫小牧への移設が総合的な利益になる」と語った。
両者によると、松尾理事長と大塩町長は6月下旬にも面会。町はこれを経て、現地での校舎新築に対する支援策を検討していたという。一方、法人側は「協力を得られない」と判断し、移転に向けてかじを切ったとしている。
大塩町長は「まちの発展に北海道栄高校はなくてはならない」と理事長に訴えたといい、「財政的支援も考えなければならないだろう。移転を踏みとどまってもらえるよう、町内関係機関と一緒になって働き掛けをしていく」と述べた。
















