自民党総裁選が27日に投開票され、今秋にも解散・総選挙が有力視される中、道内の野党連携の議論が20日、事実上始まった。市民団体「戦争させない市民の風・北海道」(共同代表・宮田和保北海道教育大名誉教授ら)が主催し、札幌市内で「市民と立憲野党の政策シンポジウム」を開催。立憲民主党道連、共産党道委員会、社民党道連の幹部が出席した。道内野党3党の選挙協力の在り方などを巡り、意見を交換した。
「市民の風」は2015年の衆院道5区補選を皮切りに、国政選挙を中心に道内の野党共闘の「接着剤」的役割を担ってきた。自民党派閥の裏金事件で「政治とカネの問題」が争点の一つとなる次期衆院選も、巨大与党の自民・公明勢力に対抗するため、立憲主義の理念を共有する野党の結集を呼び掛ける構え。
シンポジウムには立憲道連の笹田浩幹事長、共産道委の金倉昌俊書記長、社民道連の浅野貴博幹事長が出席。(1)世界の中の日本(2)新しい社会像(3)政策の柱(4)衆院選と政権交代―について各党のスタンスを聞いた。
次期衆院選について、立憲の笹田幹事長は「北海道から政権交代へつなげたい」と強調し、「自公政治を終わらすため、これまで自民を支持してきた人や無党派層からも投票してもらえるような政策をつくる選挙にしたい」との姿勢を示した。共産の金倉書記長は「これまでも市民と野党の共闘をぶれずに進めてきた。共闘を再構築するためにも、今回は比例代表道ブロックの議席を勝ち取るのが最大の目標」と述べた。社民の浅野幹事長は「政治の流れを変える。衆院選で野党が共闘するために、まだ時間がある。躍進のため、微力だが努力したい」と語った。
政権交代の必要性では一致したが、具体的な候補者調整は流動的。終了後、記者団の取材に、道内全12小選挙区に候補を擁立する立憲の笹田幹事長は「野党共闘のみで自民に勝てるか分からない。自民支持者や無党派から票を奪うのが重要」と指摘。共産の金倉書記長も比例の議席奪還を最大の目標に掲げ、小選挙区候補を共産側が一方的に取り下げることに否定的な考えを示した。
「市民の風」の山口たか共同代表は3党の「共通の思いを確認でき、一緒にできるのではないか」と総括。この日の議論をステップに今後、3党に候補者調整など具体的な選挙協力を要請する姿勢だ。
衆院選の道内12小選挙区では20日現在、道1~3区は立憲、共産、維新の候補が競合。道6、8、9、11区では立憲と共産の候補が競合している。与党候補との「1対1」の構図をどこまでつくれるかが、最大の焦点となっている。
















